ラシーン・マシス

ラシーン・マシスは、1980年8月27日にジョージア州ナッシュビルで生まれた元アメリカンフットボール選手です。コーナーバックとして活躍しました。

高校時代と大学時代
フロリダ州ジャクソンビルの高校に通い、MLB入りするブレット・マイヤーズとチームメイトでした。マシスは野球でも才能を発揮し、フロリダコミュニティカレッジやインディアンリバーコミュニティカレッジから奨学金のオファーを受けていました。しかし、NCAA1部AA校のベスーン＝クックマン大学に進学し、フットボールに専念。2002年には14インターセプトを記録し、バック・ブキャナン賞を受賞する活躍を見せました。

NFLでのキャリア
2003年のNFLドラフト2巡でジャクソンビル・ジャガーズに指名され、プロ入りを果たしました。1年目の2003年から4シーズンは全試合に先発出場し、ストロングセイフティ、フリーセイフティ、コーナーバックなど複数のポジションをこなしました。2年目の2004年からはコーナーバックに固定され、2004年、2005年の2年間はそれぞれ5インターセプトを記録しました。

2005年10月16日のピッツバーグ・スティーラーズ戦では、オーバータイムにトミー・マドックスのパスをインターセプトし、41ヤードのリターンTDを決めました。2006年の第2週、前年のスーパーボウルチャンピオンであるピッツバーグ・スティーラーズ戦では、第4Qにインターセプトを記録するなど、4タックル、2インターセプトの活躍でAFC週間MVP守備部門に選ばれました。この年には8インターセプトを記録し、初のプロボウル、オールプロに選出されました。プロボウルではチャンプ・ベイリーの反対サイドのコーナーバックとして先発出場を果たしました。

2008年1月5日に行われたピッツバーグ・スティーラーズとのワイルドカードプレーオフでは、2インターセプト、1タッチダウンを記録しました。しかし、同年12月1日のヒューストン・テキサンズ戦で膝を負傷し、故障者リスト入りし、残りのシーズンを欠場しました。2009年11月16日のニューヨーク・ジェッツ戦では足の付け根を負傷しました。

2011年のロックアウト期間中には、モンテル・オーウェンスらと合同練習を実施しました。第10週のインディアナポリス・コルツ戦で前十字靭帯（ACL）を断裂し、シーズンを棒に振りました。無制限フリーエージェントとなる直前の2012年3月、ジャガーズと1年500万ドルで契約延長を果たしました。この年は12試合に出場しましたが、先発出場は4試合にとどまりました。

2013年3月、ジャガーズはマシスと再契約しない意向を表明し、彼はフリーエージェントとなりました。同年8月17日、デトロイト・ライオンズと1年契約を結び、2015年までプレイした後、2016年2月16日に引退を表明しました。引退後の4月13日には、ジャガーズと1日契約を結びました。

記録
ジャガーズ記録
インターセプト: 30回
インターセプトリターンヤード: 512ヤード
ディフェンシブタッチダウン: 3回
* パスディフェンス: 39回

人物
ドレッドヘアが特徴で、2011年のテネシー・タイタンズとの開幕戦では、相手TEのジャレッド・クックに髪を引っ張られたことがあります。

ラシーン・マシスは、ジャクソンビル・ジャガーズの歴史に名を刻む名コーナーバックとして、ファンに記憶されています。

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