ラトゥマラナ空港

ラトゥマラナ空港は、スリランカの西部州コロンボ県、デヒワラ・マウントラビニア市のラトゥマラナに位置する空港です。シンハラ語では「රත්මලාන ගුවන්තොටුපල」、タミル語では「இரத்மலானை பன்னாட்டு வான்முகம்」、英語では「Ratmalana Airport」と表記されます。

概要

主にスリランカ最大の都市コロンボの国内線を担っており、コロンボ中心部から南へ約15kmの距離にあります。コロンボ空港とも呼ばれており、1935年に開港、1938年から民間利用が開始されました。スリランカで2番目に古い空港であり、かつてはコロンボ唯一の国際空港でしたが、1967年にバンダラナイケ国際空港が開港したことで、その役割を終えました。

ラトゥマラナ空港は軍民共用空港であり、スリランカ空軍のラトゥマラナ空軍基地が併設されています。2013年時点では、主に輸送任務に従事する第4飛行隊と第8飛行隊が駐屯していました。スリランカ内戦中は空軍基地としてのみ使用されていましたが、内戦終結後の2009年頃から再び民間利用が開始されました。

2017年には運輸大臣からモルディビアン航空によるマレ - ラトゥマラナ便の就航計画が発表され、約50年ぶりに国際線が復活すると期待されました。2018年には開港80周年記念式典と共に、ラトゥマラナ空港の整備計画が発表されました。この整備計画は2030年までの期間で、誘導路の新設、格納庫の改装、新管制塔の建設などが計画されており、総額14億7900万スリランカ・ルピーの費用が投じられます。

整備計画の一部内訳は以下の通りです。

航空管制施設（誘導路、エプロン、管制塔の新設）：1億5000万スリランカ・ルピー
空軍基地内の格納庫3棟の新設、空港管理棟の新設：6億2500万スリランカ・ルピー

2017年12月12日には、スリランカ空軍と民間航空局の間で整備計画実施に関する取り決めが行われ、第8輸送飛行隊、ヘリツアーズ、第68飛行中隊が空軍基地内に新設される格納庫へ移動することが決定しました。また、ラトゥマラナ空港の運営権がスリランカ民間航空局からエアポート&アビエーションサービス株式会社に移管されました。

進入ルート

ラトゥマラナ空港はコロンボ中心部に位置しているため、進入ルートには制限があります。特に、国会議事堂上空は飛行制限区域であり、国会議事堂上空1カイリには飛行制限があります。そのため、この空港を離陸した航空機は急上昇を行う必要があります。近年、より大型の航空機の就航に向けて、航空局は飛行制限を0.25カイリに縮小することを検討しています。

就航路線

旅客便

現在、主に国内線が運航されています。

貨物便

貨物便も一部運航されています。

脚注

特筆すべき脚注情報はありません。

関連項目

バンダラナイケ国際空港（コロンボ国際空港）
マッタラ・ラージャパクサ国際空港

外部リンク

* スリランカ空軍 - ラトゥマラナ空軍基地 (英語)

もう一度検索