ラ・ヴァレット (DD-448)
USS La Vallette (DD-448)
USS La Vallette (DD-448)は、アメリカ海軍のフレッチャー級駆逐艦で、その名は海軍少将エリー・A・F・ラ・ヴァレットに由来します。この艦は、名を持つ艦としては二隻目であり、艦の歴史は戦争と共に歩んできました。
艦歴
「ラ・ヴァレット」の起工は1941年11月27日、ニュージャージー州カーニーにあるフェデラル・シップビルディング・アンド・ドライドック社で行われました。艦は1942年6月21日に、ルーシー・ラ・ヴァレット・リテルの手によって進水され、同時に進水した姉妹艦「ジェンキンス」とともに注目を浴びました。艦はその後、同年8月12日、H・H・ヘンダーソン少佐の指揮の下で正式に就役しました。
第二次世界大戦における任務
「ラ・ヴァレット」は、最初にカリブ海および大西洋で訓練と護衛任務を遂行しました。1942年12月16日、その艦はニューヨークからパナマ運河を経由し太平洋での任務に出発しました。1943年1月29日に、ガダルカナル島沖の第18任務部隊の護衛としての役割を果たし、レンネル島沖海戦に参加しました。この海戦で「ラ・ヴァレット」は初めての敵との交戦を経験し、敵の航空機3機を撃墜しました。
その翌日、艦は重巡洋艦「シカゴ」の護衛中に再度攻撃を受けます。この時、6機の一式陸上攻撃機を撃墜しましたが、敵機の魚雷攻撃により損傷を受け、22名の乗員が亡くなる結果となりました。応急修理のため、エスピリトゥサント島の乾ドックに牽引され、さらにメア・アイランド海軍工廠で修理を受けました。
修理を終えた「ラ・ヴァレット」は、1944年8月6日に真珠湾に向けて再び出航しました。その後、1944年12月から1945年2月にはフィリピンでの活動へと向かい、戦火の中で数々の任務を遂行しました。しかし、同年2月14日には触雷してしまい、結果として6名の死者および23名の負傷者を出す悲劇に見舞われました。
1945年8月7日には、カリフォルニア州サンディエゴに向かって出航し、その艦は1946年4月16日に退役することとなりました。在役期間を経て予備役艦隊に入り、当艦は1969年まで保管されることになります。最終的には、1974年にペルーに売却され、予備部品として扱われました。
この艦は、第二次世界大戦での活躍によって10個の従軍星章を受章しており、その戦歴は今も多くの人々に語り継がれています。
参考文献
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