リアンダー (軽巡洋艦)

軽巡洋艦リアンダー（HMS Leander）について

リアンダー（HMS Leander）は、イギリス海軍が建造し、第二次世界大戦中に使用した軽巡洋艦です。この艦名は、ギリシャ神話のレアンドロスに由来し、リアンダー級軽巡洋艦のネームシップとなっています。艦歴は1931年に進水し、1933年にイギリス海軍に正式に加わりました。特に1930年代にはニュージーランド海軍に貸与され、HMNZS Leanderとして活動を続けました。

歴史と運用

1939年の第二次世界大戦勃発以降、リアンダーはニュージーランドからの輸送船団の護衛や地域の海上警備を担当しました。この艦は1939年8月にファニング島へ派遣され、その後数度にわたりオークランド諸島においてドイツの動向を調査しましたが、特に目立った成果はありませんでした。

1940年には輸送船団の護衛任務に従事し、シドニー沖での戦艦や重巡洋艦との合同任務を遂行しました。リアンダーはシドニーに残った後、ニュージーランドへの帰還を果たしました。

続いて彼女は紅海地域でも活動し、イタリア艦艇や潜水艦に対抗するための哨戒任務を行いました。1940年には数度にわたってイタリアの艦艇と交戦し、他国の護衛にも参加しました。

コロンバンガラ島沖海戦

1943年7月、リアンダーはソロモン諸島で発生したコロンバンガラ島沖海戦に投入されました。ここでは連合軍の巡洋艦部隊と日本海軍の水雷戦隊が緒戦を繰り広げました。リアンダーは日本側の攻撃を受け、大破に至りましたが、沈没は免れました。その際には28名が亡くなり、艦は長期修理を余儀なくされ、その後戦線には復帰できませんでした。この海戦では、連合軍は重巡洋艦ホノルルやセントルイスも損傷させる結果となりました。

戦後と除籍

リアンダーは1945年に修理が完了し、イギリス海軍に戻りましたが、以降は特に目立った戦績も無く、1946年にはコルフ海峡事件に遭遇します。その後、1949年には除籍され、解体されました。

武装の変遷

リアンダーの武装は時期によって変化しました。1941年には新たにポンポン砲や機関砲が追加され、1942年にはレーダーの搭載が行われました。戦争後期には再度の武装変更があり、ボフォース機関砲を搭載するなどしました。

さいごに

リアンダーの艦長を務めたスティーブン・ロスキル大佐は、退役後に海軍史家としても知られ、彼の著作は多くの海軍ファンに親しまれています。リアンダーはその長い歴史の中で数々の戦闘を経て、二度と同様の艦艇の建造が行なわれることとなった今でも、多くの歴史家やファンによって評価されています。

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