リューリク (装甲巡洋艦・初代)

リューリク（Рю́рикъ）

リューリクは、ロシア帝国が所有していた装甲巡洋艦です。この艦は日露戦争において、ウラジオストク巡洋艦隊に属し、主に通商破壊作戦に従事していました。しかし、1919年の蔚山沖海戦において、日本の第二艦隊（上村彦之丞中将指揮）によって撃沈されました。

概要

リューリクの設計は、装甲艦のコンセプトを基にしており、艦首から艦尾まで高い乾舷を持つ平甲板型の船体が特徴です。その船体の形状には、艦首水面下に衝角を有し、帆走用の3本のマストと中央部に2本の煙突が装備されています。リューリクは、前級の艦船に比べて防御力が向上しており、船体側面には203mmから305mmの厚さの鉄板で覆われています。砲郭部は最厚で305mm、司令塔は152mmの防御を有しています。

武装

主砲

リューリクの主砲には、35口径1892年型の203mmライフル砲が採用されています。この砲は、90kgの弾薬を最大仰角15度で9,150mまで射程を持つ性能を有していました。主砲は、単装砲架で舷側ケースメイト配置に4基取り付けられ、砲架の仰角は15度、俯角は5度、旋回角度は200度でした。発射速度は毎分1発のペースでした。

副砲およびその他の武装

副砲としては、45口径1892年型の152mm砲が採用され、41.4kgの弾薬を仰角13.4度で9,140mまで射程がありました。この副砲も単装砲架で舷側ケースメイト配置に16基搭載しています。砲架の仰角は20度、俯角は5度で、射界には限界がありました。

また、リューリクは12cmの単装砲を6基装備し、近接戦闘用にはオチキス製の47mm砲を6基、37mmの5砲身砲を10基搭載していました。さらに、対地攻撃用にバラノーフスキイ式の63.5mm上陸砲を左右に各1基ずつ装備し、対艦攻撃用の381mm水上魚雷発射管も6基搭載していました。

機関

リューリクは、その性能と重装甲から、当時の海軍において重要な存在となりました。艦は様々な戦術に必要な能力を備えており、戦争中の激しい戦闘においても活躍を見せました。

関連項目

以下のリンクでは、ソ連およびロシア海軍の艦艇に関する情報が確認できます。

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