ルイス・ゴンザレス (1967年生の外野手)

ルイス・エミリオ・ゴンザレス（Luis Emilio Gonzalez）は、1967年9月3日生まれ、フロリダ州タンパ出身の元プロ野球選手です。両親はキューバからの移民で、彼はキューバ系アメリカ人として育ちました。彼のニックネームは「Gonzo」として知られています。

プロ入り前

ゴンザレスは、ジェファーソン高校時代にはティノ・マルティネスとチームメイトでした。その後、南アラバマ大学に進学し、野球の才能を開花させました。

プロ入り後

1988年のMLBドラフトで、ヒューストン・アストロズから4巡目で指名を受け、プロの道へ進みました。1989年まではA級で経験を積み、1990年にはAA級で打率.265、24本塁打、89打点、30二塁打という好成績を残しました。特に本塁打数と犠牲フライ（12）はリーグ最多タイを記録し、その年の9月4日にロサンゼルス・ドジャース戦で代打としてメジャーデビューを果たしました。9月8日にはメジャー初の先発出場を果たし、初安打を記録しました。

1991年には、故障者リスト入りした期間もありましたが、メジャーに定着し、ジョー・モーガンが1965年に記録した48長打を上回る50長打を放ち、球団の新人記録を更新しました。1992年は開幕から不調で一時AAA級へ降格しましたが、メジャーに復帰後は打率.309と持ち直し、84試合に出場しました。1993年には打率3割を記録し、リーグ最多の10犠飛を記録しました。

1995年6月28日にシカゴ・カブスへ移籍し、その後、1997年にヒューストン・アストロズに復帰。5月26日から6月20日にかけて、球団記録に並ぶ23試合連続安打を記録し、その年のリーグ最長記録となりました。1998年にはデトロイト・タイガースへ移籍し、初めて20本塁打を超える23本塁打を記録しました。8月10日のアナハイム・エンゼルス戦では、4打数3安打2本塁打を放ち、通算1000本安打と100本塁打を達成しました。

ダイヤモンドバックスでの活躍

1999年にアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍すると、打撃が開花。打率.336、26本塁打、111打点と自己最高の成績を収め、206安打はリーグ最多、45二塁打はリーグ2位となりました。2000年には球団史上初の全162試合に出場し、47二塁打、31本塁打、114打点を記録しました。

2001年は、打率.325、57本塁打、142打点、長打数100と、さらに記録を更新。4月にはリーグタイ記録となる13本塁打を放ち、初の月間MVPを受賞しました。5月17日には、ミッキー・マントルを超える40試合で20本塁打に到達。6月にも打率.417、12本塁打の成績で2度目の月間MVPを受賞しました。8月29日には、史上5人目となる9月を前に50本塁打を達成しました。

この年、ダイヤモンドバックスはニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズで激闘を繰り広げ、第7戦ではゴンザレスがマリアノ・リベラからサヨナラヒットを放ち、球団創設4年目にしてメジャー制覇を成し遂げました。レギュラーシーズンではMVP級の活躍を見せましたが、バリー・ボンズやサミー・ソーサには及ばず、MVP投票では3位となりました。

2002年以降は成績がやや下降しましたが、2005年にはオールスターに選出され、2006年には自己最多の52二塁打を記録。4月18日には500二塁打を達成し、史上21人目となる500二塁打・300本塁打を達成しました。

その後

2006年9月にダイヤモンドバックスは2007年のオプションを行使しないことを決定し、FAとなったゴンザレスは、ロサンゼルス・ドジャースへ移籍しました。その後、2008年にはフロリダ・マーリンズでプレイし、現役を引退しました。

引退後

2009年8月29日には、古巣ダイヤモンドバックスのフロント入り。2010年8月7日には、ダイヤモンドバックスでの功績を称えられ、背番号『20』が永久欠番となりました。

2014年1月には、アメリカ野球殿堂の候補となりましたが、得票率は0.9%にとどまり、殿堂入りは果たせませんでした。

ゴンザレスは、MLBオールスターゲームに5回選出され、シルバースラッガー賞も受賞しています。通算596二塁打は歴代15位であり、ダイヤモンドバックスの球団記録も多数保持しています。

背番号は、26、25、28、そしてダイヤモンドバックスで永久欠番となった20を着用しました。

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