ルイス・デロスサントス (内野手)

ルイス・マニュエル・デロスサントス・マルティネスは、1966年12月29日にドミニカ共和国のサン・クリストバルで生まれました。彼は、内野手として、メジャーリーグ、台湾プロ野球、日本プロ野球など、数々のプロリーグでプレーした選手です。

プロ入りとロイヤルズ時代

1984年、MLBドラフト2巡目でカンザスシティ・ロイヤルズに指名されプロ入りを果たしました。1988年9月7日にメジャーデビューを果たしますが、その後、1991年にデトロイト・タイガースへ移籍、1992年にはメキシカンリーグでプレーしました。1993年にはフロリダ・マーリンズに移籍しています。

台湾・兄弟時代

1994年から1996年まで、台湾プロ野球の兄弟エレファンツでプレーしました。ここでは、1994年に最多安打、1995年には打点王と最多安打、1996年には首位打者を獲得し、3年連続でタイトルを獲得する偉業を達成しました。さらに、ゴールデングラブ賞も受賞しており、3年間の通算打率は驚異の.361を記録しました。

読売ジャイアンツ時代

1996年オフ、読売ジャイアンツは、台湾球界で活躍したバルビーノ・ガルベスの成功に続き、ルイスにも目を付けました。長嶋茂雄監督自らが獲得に動き、入団テストを経て入団が決定。「台湾のイチロー」との異名で、大きな期待を背負いました。このルイスの獲得に伴い、当時高年俸だったシェーン・マックが解雇されました。

台湾での3年間、三塁手として276試合に出場し、62失策を記録していましたが、長嶋監督は守備面も高く評価していました。しかし、キャンプに入ると、守備に大きな不安が露呈し、チームメイトからも批判の声があがりました。1997年シーズン開幕当初は三塁手として出場しましたが、守備の拙さ、打撃不振、走塁ミスなど、精彩を欠き、出場機会は徐々に減少。6月には二軍落ちとなり、そのままシーズン終了を待たずに解雇されました。東京ドームを本拠地としながらも、本塁打を1本も打てなかったことも、批判の対象となりました。

巨人退団後

1998年からは、台湾プロ野球の高屏雷公でプレーしました。ここでは、巨人在籍時の不振が嘘のように、首位打者、最多安打、打点王の三冠に輝き、さらにゴールデングラブ賞も獲得する大活躍を見せました。2000年にはメキシカンリーグで36試合連続安打を記録、2001年は韓国プロ野球、2002年はアメリカ独立リーグ、メキシカンリーグでプレー。そして、2003年にイタリア・セリエAでプレーしたのを最後に現役を引退しました。

現役引退後

2009年には、メキシカンリーグの監督を務めました。その後、ミルウォーキー・ブルワーズ傘下ルーキー級チームの打撃コーチを経て、2023年からは台湾プロ野球に参入する台鋼ホークスの打撃コーチに就任しました。

詳細情報

ルイスは、台湾プロ野球で数々のタイトルを獲得し、その実力を証明しました。読売ジャイアンツではその力を発揮できませんでしたが、その後、台湾、メキシコなどで目覚ましい活躍をみせました。指導者としても、今後の活躍が期待されています。

タイトル

CPBL（台湾プロ野球）
最多安打：2回（1994年、1995年）
打点王：1回（1995年）
首位打者：1回（1996年）
TML（台湾プロ野球）
打点王：1回（1998年）
首位打者：1回（1998年）

表彰

CPBL
ベストナイン：2回（1994年、1995年）
TML
ベストナイン：2回（1998年、1999年）

記録

NPB（日本プロ野球）
初出場・初先発出場：1997年4月4日、対ヤクルトスワローズ1回戦（東京ドーム）、5番・三塁手として先発出場
初打点：同上、8回裏に廣田浩章から一塁ゴロの間に記録
初安打：1997年4月5日、対ヤクルトスワローズ2回戦（東京ドーム）、3回裏に田畑一也から二[[塁打]]

背番号

51（1988年）
9（1989年）
17（1991年）
23（1994年 - 1996年、2022年 - ）
49（1997年）
10（1998年 - 1999年）
43（2001年）

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