ルイス・ランサナ・ベアボギ

ルイス・ランサナ・ベアボギ（Louis Lansana Beavogui、1923年12月28日 - 1984年8月19日）は、ギニア共和国の政治家であり、1972年から1984年まで同国の首相を務めました。セク・トゥーレ大統領の在任中の死去に伴い、臨時大統領に就任しました。

生い立ちと初期のキャリア

ベアボギは、1923年に当時のフランス領西アフリカ、現在のギニア共和国南部のンゼレコレ州マサンタ県で、トマ族の子として誕生しました。彼はセネガルのダカールで医学を学び、医師を目指しました。31歳の時、ファラナ州キシドゥーグーの市長に選出され、政治家としてのキャリアをスタートさせました。さらに、1956年1月には、フランス領ギニアが有していた国民議会の3人の議員の1人に選ばれ、政治的な影響力を高めていきました。

独立後の活躍

1958年にギニアがフランスから独立を達成すると、ベアボギはセク・トゥーレ大統領の下で経済開発相に任命され、国家の経済発展に貢献しました。1961年には外相に就任し、ギニアの外交政策を担いました。1966年には、クーデターによって失脚しガーナから亡命してきたクワメ・エンクルマ大統領をギニアで受け入れました。しかし、同年10月、アフリカ統一機構の会議が開かれるエチオピアに向かう途中、アクラの空港でガーナ当局に足止めされるという事件も経験しました。1969年5月まで外相を務めた後、再び経済開発相として経済政策に携わりました。

首相として

1972年4月25日、ギニア民主党（PDG）の第9回大会において、トゥーレ大統領から首相職の新設と、ベアボギの初代首相への指名が発表されました。彼は1972年4月26日から1984年4月3日まで首相を務め、国の運営に尽力しました。

臨時大統領とクーデター、そして死

1984年3月26日、セク・トゥーレ大統領が在任中に死去。ベアボギはトゥーレの後継者として臨時大統領に就任しました。しかし、そのわずか1週間後の4月3日、ランサナ・コンテとディアラ・トラオレによる軍事クーデターが発生し、ベアボギは大統領職を追われることとなりました。クーデター後、彼はキンディアで投獄され、その後、病気の治療のためコナクリに移送されました。1984年8月、コナクリの病院で糖尿病により死去しました。

ベアボギの生涯は、ギニアの独立と発展に深く関わったものであり、彼の政治的足跡は、ギニアの歴史において重要な位置を占めています。

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