ルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ級軽巡洋艦

ルイジ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ級軽巡洋艦概要

ルイジ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ級軽巡洋艦は、イタリア海軍が1932年から1933年にかけて建造した艦で、コンドッティエリ型の最終グループに属します。この級には2隻があり、いずれも第二次世界大戦を生き延び、1960年代まで現役でした。1番艦は「ルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ」、2番艦は「ジュゼッペ・ガリバルディ」と名付けられました。

艦の形状と設計

本級は、イタリアの伝統的な船首楼型船体を採用し、艦首から前甲板までの乾舷をほぼ水平に維持しています。艦首甲板には三連装の1番砲塔と連装の2番砲塔が設置され、艦橋構造は独特の円筒型を持ち、前級の設計が引き継がれています。艦には2本の煙突が備わっており、魚雷発射管とカタパルトが両側に配置されています。

武装

主砲には新設計の1934年型15.2cm砲を採用しており、独立した砲架がそれぞれの砲に与えられています。これにより散布界の改善が図られました。最大射程は25,740メートルで、俯仰能力は45度です。誘導弾へ改装後の「ジュゼッペ・ガリバルディ」は、13.5cm両用砲に置き換えられ、アップグレードされたレーダーシステムも搭載されました。

高角砲や機銃も数多く装備され、近接戦闘能力が強化されています。特に、改装されたジュゼッペ・ガリバルディには新しい自動砲が搭載され、発射速度においても大幅に向上しました。

機関と性能

本級の機関配置は、イタリア海軍伝統のシフト配置で、8基のボイラーと2軸のパーソンズ式ヤード・タービン構成です。最大出力は100,000馬力に達し、最高速度は34ノットです。この高速性能は艦の運用上の大きな利点となりました。

防御

防御力はイタリア軽巡洋艦としては一応の水準に達しており、舷側には100mmの装甲が施されています。主砲塔には最高135mmの装甲が追加され、敵の攻撃から艦を守る役割を果たしました。

まとめ

「ルイジ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ級」は、その急成長した設計と強力な火力、改装を経た後の高い汎用性でイタリア海軍における重要な艦船となりました。戦後も長い間、ミサイル巡洋艦として変貌を遂げ、名残を残しながらイタリア海軍の要として機能し続けました。

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