トミー青山

トミー青山について

トミー青山（本名：冨高 千賀子）は、1958年10月6日に生まれ、2011年7月19日に亡くなるまで、女子プロレス界で多くの功績を残した元プロレスラーだった。彼女は元々陸上五種競技の選手であり、その後、中京大学を中退し、全日本女子プロレスに参入した。トミーは「昭和52年組」として知られ、プロレス界への道を歩んでいくこととなる。

初期のキャリア

彼女はメキシコに遠征し、ルチャ・リブレを学び、特に空中技において非常に高い技術を持つ選手へと成長した。デビューは1977年9月5日、大宮スケートセンターで行われた塙せい子戦であった。1978年には、二代目ブラックペアの漆原幸恵と共に「クイーン・エンジェルス」を結成し、同年8月9日には日本武道館でゴールデン・ペアを破り、WWWA世界タッグ王座を手に入れる。この試合は彼女たちのキャリアにおいて重要なマイルストーンとなった。

戦歴と怪我

1979年には、レイラニ・カイを下してハワイアンパシフィック王座を獲得し、さらに、1980年にはジャッキー佐藤に次ぐ地位にまで昇りつめた。しかし、同年1月4日のジャッキーとのノンタイトル戦で右膝を負傷し、その後の試合で悪化。1980年2月21日にはオールパシフィック王座を返上し、復帰したものの、再度の負傷を伴い、最終的には現役を引退することとなった。引退セレモニーは1980年8月8日に田園コロシアムで行われ、そこで多くのファンに見送られた。

引退後の人生

引退後、トミー青山は結婚し、二人の子供をもうけるが、最終的には離婚という形となった。その後、彼女はプロレス界から距離を置いて生活を送ることとなった。2011年7月19日、食道癌により52歳でこの世を去ることになり、ファンや仲間たちに悲しまれた。

技や業績

トミー青山は、特に空中技に定評があり、「クイーン・スペシャル」や「ヒップアタック」といった多彩な技を習得していた。また、彼女はルーシー加山とのタッグチーム「クイーン・エンジェルス」としても名を馳せており、その活躍は多くの人々に記憶されている。獲得したタイトルには、WWWA世界タッグ王座とオールパシフィック王座が含まれ、彼女はその能力をプロレスのリングで存分に発揮して見せた。

メディア出演

彼女は、1979年に放送された日本テレビの番組「探偵物語」第10話「夜の仮面」に、ルーシー加山と共にレスラー役として出演するなど、メディアにも登場した。これにより、彼女のプロレスラーとしての存在感がさらに強固なものとなった。

トミー青山のプロレス人生は、数々のタイトルと記憶に残る試合、そして彼女自身の独特なスタイルによって彩られており、女子プロレスの歴史においても重要な位置を占めている。

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