レオニダス・ポーク

レオニダス・ポーク：軍人、主教、教育者としての生涯

レオニダス・ポーク（1806年4月10日 - 1864年6月14日）は、南北戦争における南軍の将軍であり、同時に米国聖公会の主教という顔も持っていました。その多才さから「戦う主教」とも呼ばれました。テネシー州の農園主であり、ジェームズ・ポーク大統領とは親戚関係にありました。

初期の経歴

1806年、ノースカロライナ州ローリーで、アメリカ独立戦争の古参兵で農園主でもあったウィリアム・ポーク大佐の子として生まれました。ノースカロライナ大学チャペルヒル校に短期間在籍した後、ウェストポイントの陸軍士官学校に入学。在学中に聖公会に入信し、1827年に卒業後、砲兵隊の名誉少尉に任官されました。しかし、軍隊を退役し、聖職者の道に進むため、バージニア神学校に入学しました。1830年に執事に、翌年には司祭に叙任されました。また、1830年にはフランシス・アン・ドブローと結婚し、バージニア州リッチモンドで主教の助手を務めました。

1832年、ポークは家族と共にテネシー州モーリー郡に移り住み、「アッシュウッド・ホール」と呼ばれるギリシャ復古調の壮大な家を建てました。兄弟と共に一族の教会であるセントジョン教会を建設し、テネシー州コロンビアのセントピーター教会の司祭も務めました。1838年には南西部の伝道主教に、1841年にはルイジアナの主教に選出されました。

教育への貢献

ポークは教育にも熱心で、1860年にはテネシー州スワニーにサウス大学を設立する中心的な役割を果たしました。この大学を、イギリスのオックスフォード大学やケンブリッジ大学に匹敵する、南部における新たな国民的な大学にしたいと考えていました。この大学に対する彼の情熱は、手紙からも窺い知ることができます。

南北戦争での活躍

南北戦争が勃発すると、ポークは米国聖公会ルイジアナ代表者会議を誘致し、友人であったジェファーソン・デイヴィスの説得を受けて南軍に入隊。1861年6月に少将に任命され、ミシシッピ川とテネシー川の間の地域を担当する第2方面軍の指揮を執りました。しかし、ケンタッキー州コロンバスを占領するという失策を犯し、中立を保っていたケンタッキー州を北軍側に引き込む結果となりました。

ポークはミシシッピ軍とテネシー軍の第1軍団（「ポーク軍団」）を編成し、自身の旅団のために特徴的な軍旗をデザインしました。シャイローの戦いではアルバート・ジョンストン軍の第1軍団を率い、1862年には中将に昇進しました。しかし、南軍西部戦線の司令官ブラクストン・ブラッグとの折り合いが悪く、ミシシッピ州に転任。後にアラバマ、ミシシッピ、東ルイジアナの方面軍の指揮を執りました。その後、ジョセフ・ジョンストンに呼び戻され、アトランタ方面作戦に参加しました。

戦死

1864年6月14日、ジョージア州マリエッタ近くのパイン山で、参謀と共に敵陣を偵察中に、北軍の砲弾に被弾し戦死しました。ポークの死はテネシー軍に深く悲しまれました。当初はジョージア州オーガスタに埋葬されましたが、1945年にニューオーリンズのクライスト・チャーチ大聖堂に改葬されました。

死後の影響

レオニダス・ポークの野戦指揮官としての能力は必ずしも高く評価されてはいませんが、部下の兵士たちからは非常に慕われていました。彼の功績を記念して、ルイジアナ州にはポーク砦が設置されています。また、彼の遺品はオークションにかけられ、その刀は高値で取引されました。

まとめ

レオニダス・ポークは、南北戦争の将軍でありながら、聖職者、教育者としての顔も持つ多才な人物でした。その生涯は、軍事、宗教、教育と多岐にわたる分野で貢献し、後世に大きな影響を与えました。

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