レクレドール

レクレドール：輝ける金色の鍵

レクレドール（Les Clefs d'Or）は、2001年2月24日生まれの日本の競走馬、そして繁殖牝馬です。その馬名はフランス語で「金の鍵」を意味し、その名にふさわしい輝かしい競走生活を送りました。

2004年3月、阪神競馬場での新馬戦でデビュー。惜しくも2着に終わりましたが、続く未勝利戦で初勝利を挙げます。その後、3歳以上500万下を快勝し、勢いに乗って挑んだローズステークスでは、上がり最速の末脚で勝利。重賞初制覇を飾りました。秋華賞では6着、エリザベス女王杯では7着と結果を残せませんでしたが、その潜在能力の高さを示しました。

4歳となった2005年は、中山牝馬ステークスで8着と出遅れましたが、福島牝馬ステークスで3着と好走。その後、幾つかのレースで結果を残せずにいましたが、クイーンステークスでは、ヘヴンリーロマンスとの接戦を制し、重賞2勝目を挙げました。この年は8戦全て牝馬限定戦に出走し、その実力を示しました。続く府中牝馬ステークス、エリザベス女王杯では振るいませんでしたが、阪神牝馬ステークスで3着と健闘しました。

5歳（2006年）は、京都牝馬ステークス、中山牝馬ステークスで振るわず、ヴィクトリアマイルでは最下位と苦戦が続きました。しかし、前年優勝したクイーンステークスで3着と復活の兆しを見せると、続く札幌記念では9番人気ながらアドマイヤムーンに次ぐ2着と好走。混合戦でもその力を示しました。秋は府中牝馬ステークス、エリザベス女王杯で結果を残せず、愛知杯でも4着に終わりました。

6歳（2007年）になり、京都牝馬ステークス、中山牝馬ステークスで二桁着順に終わり、競走馬登録を抹消。繁殖牝馬として白老ファームで第二のキャリアをスタートさせました。

レクレドールの繁殖成績も優秀でした。主な産駒には、2015年の京成杯を制したベルーフ、2018年の金盃を制したクラージュドールがいます。2020年10月7日には繁殖牝馬を引退し、リードホースとして余生を送っています。

レクレドールは、その華麗な末脚と重賞2勝、そして繁殖牝馬としての成功により、日本の競馬史に名を刻む一頭となりました。兄には、ステイゴールドという名馬もおり、その血統背景もまた、レクレドールの活躍を語る上で重要な要素です。 ステイゴールドは、2000年の目黒記念、2001年の日経新春杯、ドバイシーマクラシック、香港ヴァーズなど、数々の重賞レースを制した名馬であり、種牡馬としても成功を収めました。レクレドールの叔父には、サッカーボーイもおり、こちらも数々の重賞レースを制した名馬です。これらの血統背景からも、レクレドールの潜在能力の高さがうかがえます。 レクレドールは、その競走生活を通して、多くのファンを魅了し続けました。その輝かしい実績と、類まれな才能は、これからも競馬ファンの記憶に長く残ることでしょう。

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