レベルズ (ラグビー)

メルボルン・レベルズ

オーストラリア・ビクトリア州の州都メルボルンをホームタウンとし、かつて南半球最高峰のラグビーユニオンリーグであるスーパーラグビーに参戦していたチーム、メルボルン・レベルズに関する項目。2011年にオーストラリアから5番目のチームとしてリーグに加わったが、経営難により2024年シーズン限りでの活動休止を余儀なくされた。ホームグラウンドはメルボルンのAAMIパークだった。

チームの概要

レベルズは、ビクトリア州内のラグビーユニオンクラブに所属する選手たちに加え、チームが契約する選手によって構成されるチームだった。

チーム名の「レベルズ」は、2007年に一度だけ開催されたオーストラリア国内のラグビー選手権に出場した同名のチームに由来する。この名前には、チームの理念を象徴する以下の英単語の頭文字が込められているとされる。

Respect (尊敬)
Excellence (卓越)
Balance (調和)
Ethos (精神)
* Leadership (リーダーシップ)

歴史

2011年のスーパーラグビーシーズン開幕に合わせて結成されたメルボルン・レベルズは、オーストラリア勢としてはワラターズ、ブランビーズ、レッズ、ウェスタン・フォースに続く5番目の参加チームとなった。

創設初年度から、チームは国内外の注目選手を積極的に補強した。オーストラリア代表（ワラビーズ）の元キャプテンであるスターリング・モートロックがチームキャプテンとしてチームを牽引したほか、ワラビーズ経験者のマーク・ジェラード、イングランド代表のダニー・シプリアーニやローリー・ウィークス、ウェールズ代表のギャレス・デルヴ、そしてニュージーランド代表のグレッグ・サマーヴィルやケヴィン・オニールといった実力者たちがレベルズの一員となった。

また、日本代表選手も複数所属したことは特筆される。2013シーズンからはフッカーの堀江翔太が、続く2014シーズンからはセンターのマレ・サウが、そして2015シーズンからはプロップの稲垣啓太がそれぞれチームに加わり、レベルズでのプレーを経験した。

チームは国際交流も行い、2022年10月には日本の東大阪市花園ラグビー場にて、ジャパンラグビーリーグワンに所属する花園近鉄ライナーズとの国際親善試合、「ムロオ インターナショナルチャレンジマッチ」を実施した。

しかし、長年にわたる経営上の課題が解消されず、レベルズは財政難に陥った。その結果、2024年シーズンをもってチームの活動を停止することが決定された。2024年6月8日、スーパーラグビー・パシフィックのプレーオフ準々決勝で、ニュージーランドのハリケーンズと対戦した試合が、チームにとって歴史上最後の公式戦となった。

成績

スーパーラグビーにおけるレベルズの戦績は、チームのウェブサイトなどで確認することができる。リーグの参加チーム数はシーズンによって変動しており、レベルズが参戦していた期間中も15チーム、18チーム、12チーム、あるいは国内限定のスーパーラグビーAUなど、異なる形式で行われたシーズンが存在した。

その他

過去にはチームに所属した選手たちのリストや、シーズンのスコッド編成なども公開されている。また、スーパーラグビーや「ガンバッテトロフィー」といった関連する項目も存在する。チームの公式ウェブサイトやソーシャルメディアアカウント（X, Instagramなど）が、公式の情報源として挙げられる。

短い期間ではあったが、スーパーラグビーの舞台でオーストラリアのラグビー界に存在感を示したメルボルン・レベルズは、2024年シーズンをもってその歴史に幕を閉じた。

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