ロイヤル・ダノ

ロイヤル・ダノ（Royal Dano, 1922年11月16日 - 1994年5月15日）は、アメリカ合衆国出身の個性派俳優です。その長いキャリアの中で、映画、テレビドラマと幅広い分野で活躍しました。

生い立ちと初期のキャリア

1922年、ニューヨークで生まれたダノは、アイルランド系の母親と新聞社の印刷技師の父親のもとで育ちました。第二次世界大戦中はアメリカ陸軍に従軍し、戦後は俳優としての道を歩み始めます。1949年にテレビシリーズ『Lights Out』でデビューし、翌年には『Undercover Girl』で映画デビューを果たしました。1950年代からは、数多くのテレビドラマや映画に出演し、その独特な風貌と演技力で存在感を示しました。

多彩な出演作品

ダノの出演作品は多岐にわたり、西部劇からサスペンス、コメディまで様々なジャンルをこなしました。アルフレッド・ヒッチコック監督の『ハリーの災難』(1955)では、その個性的なキャラクターが印象的です。1964年のニューヨーク万国博覧会に出品されたウォルト・ディズニーのアトラクション『Great Moments with Mr. Lincoln』では、エイブラハム・リンカーンの声を担当し、その声は1965年にディズニーランドに移設された後も2001年まで使用されました。さらに、フロリダのマジック・キングダムでも1993年から2009年まで使用されました。晩年には、デヴィッド・リンチがプロデュースしたテレビドラマ『ツイン・ピークス』にも出演し、新たなファンを獲得しました。

代表的な出演作品

映画
『ハリーの災難』(1955)
『白鯨』(1956)
『大砂塵』(1954)
『西部の人』(1958)
『ハックルベリー・フィンの冒険』(1960)
『キング・オブ・キングス』(1961)
『ラオ博士の7つの顔』(1964)
『アウトロー』(1976)
『ライトスタッフ』(1983)
『キラークラウン』(1988)
『ダーク・ハーフ』(1993)
テレビドラマ
『ガンスモーク』(1955-1971)
『ヒッチコック劇場』(1957, 1959)
『ライフルマン』(1959-1962)
『ボナンザ』(1962, 1965, 1967)
『バージニアン』(1962-1966)
『ローハイド』(1962, 1964, 1965)
『ツイン・ピークス』(1990)

その他の活動

声優としても才能を発揮し、ディズニーのアトラクションでのリンカーン役のほか、『Mister Magoo's Christmas Carol』(1962)などの作品にも参加しました。

突然の死

1994年、カリフォルニア州ロサンゼルスで自動車事故に遭遇し、相手のドライバーと口論中に心臓発作で亡くなりました。71歳という年齢でした。彼の突然の死は、多くのファンや関係者に衝撃を与えました。

ロイヤル・ダノは、その独特な存在感と幅広い演技力で、多くの人々に記憶される俳優です。彼の出演作品は今でも多くのファンに愛され、その功績は色褪せることはありません。

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