ロサンゼルス (重巡洋艦)

USS Los Angeles (CA-135)

ロサンゼルス（USS Los Angeles, CA-135）は、アメリカ海軍に所属する重巡洋艦であり、ボルチモア級重巡洋艦の13番艦として知られています。この艦はカリフォルニア州の都市ロサンゼルスの名にちなんで命名され、艦名を持つ艦としては3隻目となります。

艦歴

ロサンゼルスの建造は、1943年7月28日にペンシルベニア州フィラデルフィアの海軍工廠で始まりました。1944年8月20日にはフレッチャー・ボウロン夫人によって進水し、1945年7月22日にジョン・A・スナッケンバーグ艦長の指揮の下、正式に就役しました。

その後、艦はグアンタナモ湾での調整を経て、1945年10月15日に西海岸を経由して極東へ向け出航。1946年1月3日に上海に到着し、翌年には第7艦隊に所属して中国沿岸や西太平洋、マリアナ諸島での任務に従事しました。1947年1月21日にはサンフランシスコに帰還し、その後の1948年4月9日にハンターズ・ポイントで退役。その後は太平洋予備役艦隊に保管されました。

しかし、1951年1月27日にロバート・N・マクファーレン艦長のもとで再就役。朝鮮半島の共産勢力に対抗するため、ロサンゼルスは再び極東に向けて出航し、1951年5月31日には韓国水域でアーレイ・バーク提督率いる第5巡洋艦隊に合流しました。その後約6ヶ月間、朝鮮半島において艦砲射撃任務を遂行しました。

1952年10月9日には再度朝鮮半島水域へ展開し、困難な任務に挑みました。10月11日には敵の沿岸砲台に対して艦砲射撃を行い、地上部隊への支援射撃も行いました。さらに、1953年3月末から4月初めには元山市に対して艦砲射撃を実施し、敵の攻撃を受けてダメージを被ることもありましたが、その任務は4月中旬まで続きました。

ロサンゼルスは、1953年11月から1963年6月までの間、計8回にわたって極東地域に展開し、第7艦隊と共に巡洋艦部隊の旗艦として平和維持活動を支援しました。フィリピン、沖縄のアメリカ軍基地はじめ、韓国、香港、オーストラリア、台湾の国連軍基地を拠点にし、日本沿岸や日本海、黄海などで作戦活動に従事しました。特に1956年の金門島事件では、中華人民共和国の攻撃から台湾を守るため、台湾海峡を巡航しました。

艦の展開が終了した際、ロサンゼルスはロングビーチに帰還し、最終的な退役は1963年11月15日でした。その後、サンディエゴで予備役艦隊として保管され、1975年にスクラップとして処分されました。

戦功と受章

ロサンゼルスは、朝鮮戦争における戦闘行為に対する功績から、5つの従軍星章を受章しました。この艦はアメリカ海軍の歴史においても重要な役割を果たし、多くの海軍関係者から高く評価されています。

登場作品

ロサンゼルスは漫画『タンタンの冒険』第19巻「紅海のサメ」にも登場し、艦に搭載されていたSCが主役の危機を救うシーンがあります。

関連項目

• - アメリカ海軍艦艇一覧
• - アメリカ海軍巡洋艦一覧

ロサンゼルスは、長きにわたり海上での任務に従事してきた艦船であり、その歴史は今後も多くの人に語り継がれることでしょう。

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