ロジャー・セデーニョ

ロジャー・レアンドロ・セデーニョは、1974年8月16日生まれ、ベネズエラ・カラボボ州バレンシア出身の元プロ野球選手（外野手）です。右投両打で、プロ野球選手のヤンガービス・ソラーテは甥にあたります。

プロ入りとドジャース時代

1991年にロサンゼルス・ドジャースと契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。4年間のマイナーリーグ生活を経て、1995年6月20日にセントルイス・カージナルス戦でメジャーデビューを果たしました。ドジャース時代は、同じく俊足が持ち味だったブレット・バトラーの後継者として期待されましたが、レギュラーポジションを獲得するには至りませんでした。

メッツでの飛躍

1998年12月1日にトッド・ハンドリーとのトレードでニューヨーク・メッツへ移籍。1999年にはレギュラーの座をつかみ、同僚のリッキー・ヘンダーソンから技術を学びました。この年、打率.313、66盗塁を記録するなど、飛躍の年となりました。

アストロズ、タイガース時代

1999年12月23日にマイク・ハンプトン、デレク・ベルとのトレードで、オクタビオ・ドーテル、カイル・ケッセルと共にヒューストン・アストロズへ移籍。しかし、2000年は故障に苦しみ、盗塁数は25に留まりました。

2000年12月11日には、ダグ・ブロケイル、ネルソン・クルーズ、ブラッド・オースマスとの3対3のトレードでクリス・ホルト、ミッチ・メルスキーと共にデトロイト・タイガースへ移籍。2001年には打率.293、リーグ2位となる55盗塁を記録し、盗塁王争いを繰り広げました。しかし、シーズン終盤にフィル・ガーナー監督との口論が原因で出場機会が激減し、盗塁王のタイトルをイチローにわずか1個差で奪われるという悔しい結果となりました。

メッツへの復帰とその後

FAとなったオフの2001年12月13日に、古巣であるメッツへ4年契約で復帰。しかし、2002年は攻守ともに精彩を欠き、期待された盗塁数も25個に終わりました。また、試合直前のベンチ内でロベルト・アロマーとつかみ合いをするという問題も起こしました。翌2003年もレギュラーとして出場しましたが、前年をさらに下回る成績に終わりました。

カージナルス時代と引退

2004年4月4日にクリス・ウィジャー、ウィルソン・デルガドとのトレードで、セントルイス・カージナルスへ移籍。同年は控え選手として過ごしましたが、チームはリーグ優勝を果たし、自身もワールドシリーズの舞台を初めて経験しました。2005年6月に解雇された後は所属球団がない状態が続きましたが、2006年11月22日にボルチモア・オリオールズとマイナー契約を結びました。しかし、翌春のスプリングトレーニングに太って現れ、2007年3月23日に解雇され、その後現役を引退しました。

プレースタイル

最大の武器はその俊足であり、1999年には66盗塁、2001年には55盗塁を記録して盗塁王争いを繰り広げました。打撃は積極的な反面、出塁率が低いという特徴がありました。

セデーニョは、その俊足で一時代を築いた選手でしたが、素行面での問題や成績の浮き沈みなど、様々な要因が重なり、期待されたほどの成功を収めることはできませんでした。

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