ロダン・モータースポーツ

ロダン・モータースポーツ

ロダン・モータースポーツ（Rodin Motorsport）は、かつてカーリン・モータースポーツやロダン・カーリンとして知られていた、イギリスを拠点とするレーシングチームです。このチームは、フォーミュラ2、フォーミュラ3、フォーミュラ4などの多様なカテゴリーに参戦し、長い歴史を誇ります。

設立と初期の歴史

ロダン・モータースポーツは1996年に設立され、次の年にはイギリスF3選手権での活動をスタートしました。2000年には当時ホンダの育成ドライバーであった佐藤琢磨がチームに加入し、自らの力でドライバーズランキング3位という過去最高成績を収めました。これにより、カーリンという名前は多くのレースファンに広く知れ渡ることとなります。2001年には佐藤琢磨と共にイギリスF3選手権、F3マカオGP、マスターズF3の3冠を達成しました。

活動の多様化

チームは2010年からGP3に、2011年からはGP2に参戦を開始し、2018年には北米の最高峰であるインディカーシリーズにも挑戦しましたが、2021年にはこれから撤退しました。2019年にはOIRC Team YTBとタッグを組み、全日本F3選手権にも「YTB by Carlin」として参戦するなど、国際的な活動を広げ続けています。

日本人ドライバーの活躍

ロダン・モータースポーツでは多くの日本人ドライバーが在籍しており、佐藤琢磨をはじめ、星野一樹、細川慎弥、井原慶子がイギリスF3に所属しました。また、FIA F2には松下信治や角田裕毅、FIA F3には名取鉄平が在籍しており、2024年シーズンからは宮田莉朋も加入する予定です。

FIA F2での成功

2018年から参戦を開始したFIA F2では、初年度にセルジオ・セッテ・カマラとランド・ノリスという強力なラインナップで、ノリスがランキング2位に入るとともにチームタイトルを獲得しました。2020年には角田裕毅がランキング3位を獲得し、翌年にはF1へ昇格を果たします。2022年にはリアム・ローソンとローガン・サージェントが活躍し、ローソンが3位、サージェントが4位となり、チームとしてもランキング2位に輝きました。

近年の変更

2023年には、オーストラリアの実業家デビッド・ディッカーがカーリンに出資し、筆頭株主となったことを契機にチーム名称が「ロダン・カーリン」となりました。さらに2024年1月には再度名を「ロダン・モータースポーツ」と改称し、新たなスタートを切ることが発表されています。

ロダン・モータースポーツのこれからの活動がどう展開されるか、多くのファンが注目しています。

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