ロドスのメントル

ロドスのメントルについて

ロドスのメントル（紀元前385年頃 - 紀元前340年）は、古代ギリシアのロドス島に起源を持つ傭兵です。彼はアレクサンドロス3世と複雑な関係を持ち、配下としてだけでなく敵としても彼と戦い、その後彼の側室になるバルシネの最初の夫として歴史に名を刻みました。

反乱戦争への参戦

紀元前358年、メントルは彼の弟であるメムノンと共に、ペルシアのサトラップであるアルタバザスの指揮の下、反乱戦争に参加します。メントルはその戦場での活躍が評価されたものの、最終的には反乱は失敗に終わり、彼らはマケドニア王国に逃げ、ピリッポス2世の庇護を受けることとなります。一方、メントルはエジプトに逃れ自身の運命を模索しました。

エジプトでの活躍

エジプトのファラオ、ナクトホルエブは、メントルに目をつけ、彼を4000人の傭兵のリーダーとして任命しました。メントルは、ペルシアに対して反乱を起こしているサイダを支援し、いくつかのサトラップを攻略しますが、アルタクセルクセスの軍との対峙においては苦戦します。そして、紀元前346年、ついに捕らえられてしまいます。

アルタクセルクセスとの関係

捕虜となったメントルは、アルタクセルクセスにその軍事的才能を認められ、恩赦を受け放免されます。彼はすぐに再びエジプトに向けられ、そこでの任務を果たした後、紀元前342年には西方の司令官に任命されます。短い期間ではありましたが、この地位において彼はかつて彼を助けてくれたアルタバザス、バルシネ、メムノンに恩赦を与え、帰還を許可しました。

最晩年とその影響

メントルの死は、彼がその地位についた4年後に訪れました。彼の娘は後に海軍指揮官のネアルコスと結婚し、また、妻のバルシネは彼の弟メムノンと再婚しました。メムノンはメントルの死後、その司令官の地位を引き継ぎました。

メントルの人生は、古代ギリシアの戦乱の中に埋もれた多くの人物の中でも特に波乱に満ちており、彼の軍事的な功績や政治的な動きは、当時の地中海の歴史において重要な一部を形成しています。

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