ロブ・ライナー

ロブ・ライナー（Robert "Rob" Reiner、1947年3月6日 - ）は、アメリカ合衆国を代表する映画監督、俳優、脚本家、そして映画プロデューサーとして多岐にわたる才能を発揮しています。

生い立ちと初期のキャリア

ライナーは、ニューヨーク市ブロンクス区で生まれました。彼の父親は、著名な映画監督であるカール・ライナーであり、映画界とは深い繋がりを持つ家庭で育ちました。また、いとこには、マネージャー兼プロデューサーとして活躍するジョージ・シャピロがいます。幼少期から、子役としてテレビ番組に出演し、演技の世界に足を踏み入れました。その後、テレビ番組の演出を手がけるようになり、その才能を磨きました。

俳優としての活躍

1970年代には、人気テレビドラマ『オール・イン・ザ・ファミリー』で助演男優として出演し、1974年と1978年にはエミー賞助演男優賞を受賞しました。このドラマでの彼の演技は高く評価され、俳優としての地位を確立しました。

映画監督としての飛躍

1984年、ライナーは『スパイナル・タップ』で映画監督としてデビューを果たしました。この作品は、モキュメンタリー形式でロックバンドを描いたコメディであり、その斬新なスタイルで注目を集めました。その後、1986年には、スティーヴン・キングの小説を映画化した『スタンド・バイ・ミー』を監督し、世界的な大ヒットを記録しました。少年たちの友情と成長を描いたこの作品は、ライナーの代表作の一つとして広く知られています。

1989年には、『恋人たちの予感』を監督しました。この作品は、男女の友情と恋愛を描いたロマンティックコメディであり、そのリアルな描写とユーモアで多くの観客を魅了しました。これらの作品の成功により、ライナーは映画監督としての地位を確固たるものにしました。

多彩なジャンルへの挑戦

ライナーは、コメディ、ドラマ、ロマンス、サスペンスなど、さまざまなジャンルの映画を手がけてきました。『ミザリー』(1990)はスティーヴン・キングの小説を原作としたサスペンス映画であり、『ア・フュー・グッドメン』(1992)は法廷ドラマ、『アメリカン・プレジデント』(1995)は政治ロマンス、『最高の人生の見つけ方』(2007)は感動的なドラマとして、その多才ぶりを発揮しました。

製作会社キャッスル・ロック・エンターテインメント

ライナーは、自身の製作会社であるキャッスル・ロック・エンターテインメントを設立しました。この会社名は、『スタンド・バイ・ミー』の原作者であるスティーヴン・キングが創造した架空の街「キャッスルロック」に由来しています。キャッスル・ロック・エンターテインメントは、数々の名作映画を製作し、映画業界に大きな影響を与えてきました。

主な監督作品一覧

スパイナル・タップ (1984)
シュア・シング (1985)
スタンド・バイ・ミー (1986)
プリンセス・ブライド・ストーリー (1987)
恋人たちの予感 (1989)
ミザリー (1990)
ア・フュー・グッドメン (1992)
ノース 小さな旅人 (1994)
アメリカン・プレジデント (1995)
ゴースト・オブ・ミシシッピー (1996)
ストーリー・オブ・ラブ (1999)
あなたにも書ける恋愛小説 (2003)
迷い婚 -全ての迷える女性たちへ- (2005)
最高の人生の見つけ方 (2007)
Flipped (2010)
最高の人生のはじめ方 (2012)
最高の人生のつくり方 (2014)
ビーイング・チャーリー (2015)
LBJ ケネディの意志を継いだ男 (2016)
記者たち 衝撃と畏怖の真実 (2017)
アルバート・ブルックス / ディフェンディング・マイ・ライフ (2023)

主な出演作品一覧

鬼ママを殺せ (1987)
めぐり逢えたら (1993)
ブロードウェイと銃弾 (1994)
ミックス・ナッツ/イブに逢えたら (1994)
ファースト・ワイフ・クラブ (1996)
パーフェクト・カップル (1998)
エドtv (1998)
ハリウッド・ミューズ (1999)
ザ・シンプソンズ (2006) ※声の出演
ウルフ・オブ・ウォールストリート (2013)
記者たち 衝撃と畏怖の真実 (2017)

外部リンク

ロブ・ライナー - allcinema
ロブ・ライナー - KINENOTE
* Rob Reiner - IMDb（英語）

ロブ・ライナーは、映画界に多大な貢献をしてきた重要な人物であり、今後も彼の作品から目が離せません。

もう一度検索