ロードアイランド (戦艦)

USSロードアイランド (BB-17) の艦歴

USSロードアイランド(BB-17)は、アメリカ海軍が建造したバージニア級戦艦の5番艦です。この艦は、ロードアイランド州にちなんで命名され、その名を持つ艦としては2隻目にあたります。

起工から就役まで

1902年5月1日、ロードアイランドはマサチューセッツ州クインシーのフォアリバー造船所で起工されました。1904年5月17日には、F・C・デュメイン夫人によって命名・進水し、1906年2月19日、初代艦長ペリー・ガースト大佐の指揮下で就役しました。

就役後の活動

ロードアイランドは、就役後、広範囲な整調航海と公試をバージニア州ハンプトン・ローズとボストンの間で行いました。1907年1月1日には大西洋艦隊第1戦隊第2部隊に配属され、同年3月9日にはハンプトン・ローズを出港、キューバのグアンタナモ湾で砲撃訓練および艦隊作戦行動に従事しました。

その後、北へ向かい、ハンプトン・ローズとケープコッド湾の間を巡航しました。1907年12月8日、ハンプトン・ローズに到着し、他の15隻の戦艦、魚雷艇部隊、輸送艦隊と合流しました。

グレート・ホワイト・フリートの世界巡航

ルーズベルト大統領は、1907年12月16日に「グレート・ホワイト・フリート」を観閲し、世界巡航へと送り出しました。ロードアイランドは、トリニダード、リオデジャネイロ、プンタ・アレーナス、カヤオ、マグダレーナ湾を訪問し、1908年4月14日にカリフォルニア州サンディエゴに到着しました。艦隊は7月まで西海岸に留まり、ロードアイランドは6月にピュージェット・サウンドに向かいました。全艦隊は1908年7月7日にサンフランシスコを出港し、ホノルル、オークランド、シドニー、メルボルン、マニラに向かいました。10月2日にフィリピンに到着し、ロードアイランドはマニラから横浜へ向かいました。10月末にはフィリピンのオロンガポに戻り、12月1日にはカヴィテを出港し、コロンボ、スエズ、マルセイユ、ジブラルタルを訪問し、1909年2月22日にハンプトン・ローズに帰還しました。

その後の活動

オーバーホールのためにニューヨーク海軍工廠に入った後、ロードアイランドは1909年3月8日に第1戦隊第3部隊に配属されました。1910年まで大西洋艦隊に所属し、様々な訓練演習に参加しました。1910年10月20日には第1戦隊第4部隊に配属され、ロードアイランドと艦隊はヨーロッパ水域への展開前の11月2日にボストンでタフト大統領の観閲を受けました。艦隊は訓練を続け、ロードアイランドはイギリスのグレーヴズエンドを訪問し、1911年1月13日にグアンタナモ湾に戻りました。

1914年に第一次世界大戦が勃発するまで、ロードアイランドは大西洋艦隊での任務を継続しました。1912年6月から7月の間には、キーウェスト、ハバナ、グアンタナモ湾を巡航し、その後はハンプトン・ローズとメイン州ロックランドの間で作戦活動を行いました。ロードアイランドは、1912年7月17日に大西洋艦隊第1戦隊第3部隊に配属され旗艦となりましたが、8月1日にはニュージャージー(USS New Jersey, BB-16)と旗艦任務を交代しました。

1913年6月28日には、第1戦隊第3部隊司令官旗がヴァージニア(USS Virginia, BB-13)から移され、1918年1月14日まで司令官が座乗しました。1913年末には、メキシコの政情不安のため脅かされた米国市民および権益保護のため、メキシコ水域を巡航しました。1913年11月4日にベラクルス沖に到着し、1914年2月までタンピコとツースパンの間で作戦活動に従事しました。2週間後にはグアンタナモ湾からバージニア水域へ向けて帰還しました。

ロードアイランドはドック入りおよびオーバーホールを行い、1916年まで砲術訓練や艦隊演習を定期的に行いました。そのまま東海岸で行動しましたが、しばしば南方に巡航しました。1914年10月から1915年3月および1916年1月から2月にかけてカリブ海の港湾訪問を行いました。1914年12月19日から1915年1月20日までは、第1戦隊第4部隊の旗艦を務めました。

予備役と第一次世界大戦

ロードアイランドは1916年5月15日にボストン海軍工廠で予備役となり、翌日大西洋艦隊から除籍されました。しかし、1916年6月24日から9月28日まで大西洋艦隊予備役艦隊の最高司令官旗を掲揚しました。

1917年3月27日にはハンプトン・ローズで再就役し、5月3日には大西洋艦隊第3戦艦隊の司令官旗を掲揚しました。戦時即応状態を整えるための砲術訓練や非常時訓練を繰り返し、その後対潜水艦哨戒任務を与えられ、メリーランド州タンジール島沖で任務に従事しました。ハンプトン・ローズを拠点として1918年まで活動し、同年4月には第2戦艦隊へ配属されました。海外配備準備を整えたまま、ロードアイランドは1918年6月に特別水雷公試を行いました。

戦後の任務と退役

1918年11月に第一次世界大戦が終結すると、ロードアイランドはフランスからの帰還兵輸送任務を命じられました。何百もの寝台が増設され、1918年12月18日から1919年7月4日の間に5回の大西洋横断を行いました。ロードアイランドは、フランスのブレストからハンプトン・ローズ、ボストンに5,000名以上の兵員を輸送しました。

1919年7月17日にはボストンで太平洋艦隊第1戦艦隊の旗艦に指定され、7月24日にボストン海軍工廠を出港、パナマ運河地帯のバルボア経由でメア・アイランド海軍工廠に向かいました。1920年までメア・アイランド海軍工廠に留まり、同年6月30日に予備役となりました。

ロードアイランドは、ワシントン海軍軍縮条約の下、1923年10月4日に廃艦となり、1923年11月1日にスクラップとして売却されました。

ロードアイランドの艦内時鐘は、プロビデンスのロードアイランド州会議事堂に展示されています。また、1997年にはマーシャル諸島でロードアイランドの記念切手が発行されました。

外部リンク

Navy photos of Rhode Island (BB-17) - ウェイバックマシン（2002年2月15日アーカイブ分）
Maritimequest USS Rhode Island BB-17 Photo Gallery

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