ローリー・ダーラム国際空港

ローリー・ダーラム国際空港

ローリー・ダーラム国際空港（Raleigh-Durham International Airport、IATA: RDU）は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州の中心部に位置し、ウェイク郡モリスビルの北東約8kmにあります。この空港は州間高速道路I-40に隣接し、州都ローリーと都市ダーラムの中間地点に位置しています。2019年の旅客数は1421万人に達し、シャーロット・ダグラス国際空港に次ぐ、ノースカロライナ州内での主要な空港となっています。

歴史

この空港の歴史は1929年に遡ります。地域に初めて設立された市営空港はローリーのダウンタウンのすぐ南に存在しましたが、滑走路が不足していたため商業飛行には不向きでした。そこで、より広い地域に対応できる新たな空港の必要性が高まり、ノースカロライナ州議会は1939年にローリー・ダーラム航空局を設立。この動きはイースタン航空の支援を受けて進められ、1943年5月1日に新しい空港が開港しました。当初の旅客ターミナルは、軍の兵舎を利用して建設されました。

戦後、イースタン航空のほかキャピタル航空やピードモント航空なども新たに就航し、1970年代にはデルタ航空、1980年代にはトランス・ワールド航空とアメリカン航空、1990年代にはミッドウェイ航空がそれぞれ参入しました。しかし、ミッドウェイ航空が2003年に運航を停止すると、新たな航空会社が空港に進出し、特にサウスウエスト航空は新しい路線を提供し、旅客数の回復を促進しました。

1994年にはアメリカン航空がロンドン・ガトウィック空港行きの便を開設し、後にヒースロー空港に路線を変更。2008年には燃料費高騰により、旅行便数が一時的に減少しましたが、その後もデルタ航空による国際路線の拡充が期待されています。

施設と設備

ローリー・ダーラム国際空港の敷地面積は約1995haで、現在2棟の旅客ターミナルがあります。初の本格的なターミナルは1955年に建設され、1970年代に増改築が施されました。1981年には新ターミナルAが開設され、ターミナルBはその後も使用されていましたが、1990年代の再編でターミナルBがターミナルAに統合され、やがてターミナル1となりました。ターミナルCは1987年に建設され、ターミナル2に改名されました。

施設間の移動には別途の通路が設けられておらず、利用者は駐車場を通るか、連絡バスを利用することになります。加えて、ゼネラル・アビエーション用のターミナルもあり、チャーターや自家用機の発着が行われるほか、イベントスペースとしても利用されています。

交通とアクセス

空港は、周辺の都市であるローリー、ダーラム、チャペルヒル、ケーリーとバス網で接続されています。また、主要ホテルトランスポート用のシャトルバスサービスも提供されています。大手レンタカー会社も空港内に営業所を構えており、利便性が高まっています。

まとめ

ローリー・ダーラム国際空港は、ノースカロライナ州の重要な交通ハブとして、地域経済と国際的な結びつきを支え続けています。今後も新たな航空会社の参入や路線の拡大が期待され、地域の発展につながることが期待されています。

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