ローレンス男爵

ローレンス男爵

ローレンス男爵は、連合王国貴族における男爵位の一つです。この爵位は、インド総督を務めたジョン・ローレンスが1869年に叙されたことに始まります。

歴史

ジョン・ローレンス（1811-1879）は、イギリス植民地インドの行政官として活躍しました。彼はインド大反乱の鎮圧における功績が認められ、イギリス中央政府からの評価を高めました。その結果、1858年8月16日に連合王国準男爵（陸軍の準男爵）に叙せられました。

その後、1864年から1869年にかけてインド総督を務め、在任中にはブータンを保護国とするなどの功績を残しました。インド総督退任後の1869年4月3日、彼は連合王国貴族ローレンス男爵（サウサンプトン州におけるグレートリーおよびパンジャブのローレンス男爵）に叙せられました。

初代ローレンス男爵以降、爵位は息子から息子へと直系で継承され、現在の当主は5代目のデイヴィッド・ローレンス（1937-2023）です。しかし、デイヴィッド・ローレンスには子供がおらず、現在のところ他に継承資格を持つ者もいない状況です。

男爵家の紋章に刻まれているモットーは「備えよ(Be Ready)」です。

歴代当主

1. 初代ローレンス男爵：ジョン・レアード・メイア―・ローレンス（1811-1879）
2. 2代ローレンス男爵：ジョン・ハミルトン・ローレンス（1846-1913）
3. 3代ローレンス男爵：アレグザンダー・グラハム・ローレンス（1878-1947）
4. 4代ローレンス男爵：ジョン・アンソニー・ローレンス（1908-1968）
5. 5代ローレンス男爵：デイヴィッド・ジョン・ダウナー・ローレンス (1937-2023)

現在のところ、爵位の法定推定相続人も推定相続人も存在しません。

参考文献

* 浜渦哲雄『大英帝国インド総督列伝 イギリスはいかにインドを統治したか』中央公論新社、1999年(平成11年)。ISBN 978-4120029370。

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