ヴァグネイ・ファビアーノ

ヴァグネイ・ファビアーノ：ブラジルの総合格闘家

ヴァグネイ・ファビアーノ（Wagnney Fabiano）は、1975年7月14日にブラジルのリオデジャネイロ州で生まれ、スポーツ界に名を刻んだ総合格闘家です。彼はノヴァウニオンに所属し、ブラジリアン柔術五段の資格を持っています。また、元IFL（International Fight League）世界フェザー級王者、元TKO（Total Knock Out）世界フェザー級王者としても知られています。彼の家族には、同じく柔術家であり総合格闘家の実弟、レオナルド・サントスがいます。

幼少期からの柔術の道

ファビアーノは幼い頃からブラジリアン柔術を学び始めました。彼の指導者はノヴァウニオンの創始者であるウェンデル・アレクサンダーとアンドレ・ペデネイラスで、そこから黒帯を授与されるに至ります。1998年には、世界柔術選手権の黒帯ペナ級(-67kg)において3位に入賞するなど、その才能を早くから示しました。

総合格闘技デビュー

2000年6月2日、ファビアーノはUCC（Ultimate Combat Championship）でスーパーライト級王座決定戦に挑み、アリ・ネストール・チャールズに対して3-0の判定勝ちを収め、王座を獲得しました。この試合の成功が、彼の総合格闘技キャリアのスタートとなりました。

TKOでの活躍

ファビアーノは2004年にTKO世界フェザー級王座決定戦に出場し、トミー・リーに肩固めで一本勝ちを収め、再びタイトルを獲得しました。これにより彼の名はさらに広まりました。

IFLでの栄光

2007年からはIFLに参加し、同年12月29日のフェザー級グランプリ決勝ではL.C.デイビスを相手に一本勝ちを果たし、グランプリの優勝を手にしました。この結果により、彼は世界フェザー級王座に認定され、さらなる高みへと駆け上がりました。その後の2008年4月4日には、IFL世界フェザー級タイトルマッチでシャド・ライルレーを相手に右ストレートでKO勝ちを収め、初防衛に成功します。

WECへの転戦

2008年にはWEC（World Extreme Cagefighting）で初めて試合に臨み、田村彰敏を相手に肩固めで一本勝ちを収めました。また、2009年にはフレジソン・パイシャオンに対して判定勝ちを収める一方、WEC 43ではマッケンス・セメルジエールに三角絞めで初の一本負けを経験しました。さらに同年、バンタム級に転向し、初戦はクリント・ゴドフリーに勝利するなど、彼のキャリアは依然として順調でした。

戦績と獲得タイトル

ファビアーノの戦績は素晴らしく、彼は多くのタイトルを獲得しています。柔術分野では世界柔術選手権の黒帯ペナ級で3位に入賞し、UCCの初代世界スーパーライト級王者、TKOの第2代世界フェザー級王者、IFLの初代世界フェザー級王者にも名前を連ねています。ADCC 2005ブラジル予選でも66kg未満級で優勝し、その腕前を証明しました。

まとめ

ヴァグネイ・ファビアーノは、ブラジリアン柔術と総合格闘技の両方で数々の成果を上げてきた選手です。彼の卓越した技術と競技への情熱は、今後の選手たちにとっても大きな目標となるでしょう。

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