ヴィサージ (アルバム)

『ヴィサージ』は、イギリスのシンセポップバンド、ヴィサージが1980年11月10日にリリースしたデビューアルバムです。ニューロマンティックの旗手として、その斬新な音楽性とファッションで、当時の音楽シーンに大きな衝撃を与えました。

アルバムは全英アルバムチャートで13位を記録し、翌年3月にはシルバーディスクを獲得するほどの成功を収めました。特に、シングルカットされた「Fade to Grey」は、バンドの代表曲として広く知られています。この曲は全英シングルチャートで8位を獲得しただけでなく、ドイツやスイスなどのヨーロッパ各国で1位を獲得する大ヒットとなりました。

「Fade to Grey」は、その独特なシンセサイザーのサウンドと、スティーヴ・ストレンジのクールなボーカルが印象的な楽曲です。この曲は、その後、数多くのアーティストによってカバーされたり、リフが引用されたりするなど、音楽史に残る名曲として評価されています。

アルバム全体を通して、シンセサイザーを多用したエレクトロニックなサウンドが特徴的です。また、グラムロックやパンクの影響も感じられ、退廃的で都会的な雰囲気を醸し出しています。ヴィサージの音楽性は、後のニューウェイヴやテクノポップなどのジャンルに大きな影響を与えました。

収録曲

A面
1. Visage
2. Blocks on Blocks
3. The Dancer (Egan/Ure)
4. Tar (Adamson/Currie/Egan/Formula/McGeoch/Strange/Ure)
5. Fade to Grey (Currie/Chris Payne/Ure)

B面
1. Malpaso Man
2. Mind of a Toy
3. Moon Over Moscow
4. Visa-age
5. The Steps
6. Fade to Grey (Dance Mix) ※リイシューCD版ボーナス・トラック

参加ミュージシャン

スティーヴ・ストレンジ - ボーカル
ミッジ・ユーロ - ギター、シンセサイザー、コーラス
ジョン・マッギオーク - ギター、サックス、コーラス
デイヴ・フォーミュラ - シンセサイザー
ビリー・カリー - エレクトリック・ヴァイオリン、シンセサイザー
ラスティ・イーガン - ドラムス、電子ドラム、コーラス
バリー・アダムソン - ベースギター
クリス・ペイン - シンセサイザー
セドリック・シャープリー - ベースギター
ブリジット・アレンス - ボーカル（#5）

『ヴィサージ』は、シンセポップの歴史において重要な作品であり、その革新的なサウンドは、今もなお多くの音楽ファンを魅了し続けています。

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