ヴィック・バラード

ヴィック・バラード：NFLでの活躍と苦難

ヴィック・バラード（Vick Ballard、1990年7月16日生まれ）は、アメリカ合衆国ミシシッピ州パスカグーラ出身のアメリカンフットボール選手でした。彼は主にNFLのインディアナポリス・コルツでランニングバックとして活躍しました。

大学時代

バラードは、ミシシッピガルフコーストコミュニティカレッジで2008年と2009年の2シーズンをプレーし、ジュニアカレッジのオールアメリカンファーストチームに選出されるなど、その才能を発揮しました。その後、2010年にミシシッピ州立大学へ転校し、同年に20回のタッチダウンを記録して大学記録を更新しました。ミシシッピ州立大学での2年間で、379回のランで2,158ヤードを獲得し、30回のタッチダウンを記録しました。

NFLへの挑戦

NFLスカウティングコンバインでは、40ヤード走で4秒65を記録し、25人のランニングバック中16番目の成績でした。2012年のNFLドラフトで、インディアナポリス・コルツから5巡目で指名を受け、NFL選手としてのキャリアをスタートさせました。

コルツでの活躍

2012年10月14日のニューヨーク・ジェッツ戦で初めて先発出場を果たしました。10月28日のテネシー・タイタンズ戦では、オーバータイムにアンドリュー・ラックからのスクリーンパスを受けた後、相手選手をかわして16ヤードのタッチダウンを挙げました。この試合では12回のランで55ヤードを獲得し、週間最優秀新人候補5人の1人に選ばれました。12月9日のテネシー・タイタンズ戦でも19回のランで94ヤードを獲得し、チームの勝利に貢献しました。12月16日のヒューストン・テキサンズ戦では、18回のランで自己ベストとなる105ヤードを記録しました。このシーズンは、211回のランで814ヤードを獲得し、3回のタッチダウンを記録しました。また、17回のレシーブも記録しています。翌年1月6日に行われたボルチモア・レイブンズとのワイルドカードでは、22回のランで91ヤードを獲得しましたが、チームは9-24で敗れました。この年は、チームトップの814ヤードを走り、2回のタッチダウンを記録しました。

相次ぐ怪我

2013年9月13日、ACL（前十字靭帯）の断裂によりシーズン絶望となり、故障者リスト入りしました。2014年7月25日には足首を負傷し、MRI検査の結果、アキレス腱を断裂していることが判明し、この年もシーズンを棒に振ることになりました。

その後

2015年9月、コルツからウェイバーされた後、故障者リスト入りしましたが、その後両者はフリーエージェントになることで合意しました。2016年2月3日、ニューオーリンズ・セインツとフューチャー契約を結びましたが、同年5月9日に解雇されました。

ヴィック・バラードは、その才能と努力でNFLの舞台に立ちましたが、度重なる怪我に苦しみ、短い現役生活を終えることとなりました。しかし、彼のプレーは多くのファンの記憶に残っています。

通算成績と情報 NFL.com, or ESPN, or Pro-Football-Reference （英語）
Mississippi State Bulldogs bio （英語）

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