一会

一会（はじめかい）について

一会は大阪市北区に本部を有する暴力団で、山口組の二次団体として位置づけられています。その起源は1960年代にまで遡り、もともとは『野沢組』と呼ばれていました。この団体は一連の幹部や組織の変遷を経て、今日の形に至っています。

設立の背景と歴史

1969年4月1日、大阪府警察が名古屋刑務所に収監されていた柳川次郎を大阪の田辺警察署に移送しました。これは、彼が経営していたレストラン・サンマテオの内容が理由でした。この際、柳川次郎は田辺警察署で柳川組の解散を宣言することになりました。4月8日には、彼が三代目山口組の二代目柳川組の谷川康太郎組長を説得し、柳川組の解散に向けた同意を得ました。解散は昭和44年4月9日に正式に行われました。

その後、野沢組を組織する過程で、田岡一雄が組織の再編成を行いました。1970年には、野沢組が山口組直参の一部として認められ、柳川組の解散後、野沢組は新たな団体として生まれ変わりました。

初代一会の設立とその幹部

一会の初代会長となったのは野澤義太郎です。彼の下には、複数の幹部が存在し、特に「四天王」と呼ばれる幹部たちが名を連ねています。紺谷久雄（紺谷組）、福島三郎（福島組）などがその代表的なメンバーとなっており、彼らの実力が組織の基礎を築くこととなりました。

最近の動向

2016年には、一会に関連する一連の事件が発生しました。2月29日、富山県にある『高田組』の事務所が火炎瓶で攻撃され、その後、銃撃事件が続くという事態が発生しました。当時の『高田組』の組長は一会の若頭補佐であったものの、組織内の問題から絶縁処分を受け、神戸山口組に移籍しようとしていたという背景があったため、これが騒動の引き金となったと考えられています。

事件の後、5月10日には『高田組』が正式に解散届けを提出しています。また、その過程で発生した指詰め事件や襲撃事件は、組織間の対立を如実に示すものであり、双方に多くの逮捕者が出ました。特に、富山県の路上での襲撃事件では、多くの組員が拘束される事態に至っています。

歴代の会長と幹部

一会の歴代会長に名を連ねるのは、初代の野沢義太郎に始まり、岩城隆、野村孝と続きます。それぞれが五代目山口組及び六代目山口組に所属しながら、組織の運営に携わってきました。また、現役の最高幹部としては野村孝が会長を務め、藤田洋一や西田寛などが主要な役割を担っています。

結論

一会はその歴史の中で、様々な変遷を経てきました。大阪を拠点とするこの暴力団は、山口組と密接な関係を持ちながら、今もなおその影響力を維持しています。近年の事件は、暴力団界の厳しさとその内部での争いを浮き彫りにしており、今後の動向が注目されています。

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