一柳頼明

一柳頼明

一柳頼明（ひとつやなぎ よりあき）は、伊予国小松藩の第9代、つまり最後の藩主であり、知藩事として幕末から明治初期にかけての時代を生きました。

生涯

安政5年（1858年）7月15日、第8代藩主・一柳頼紹の三男として生まれました。母は側室の原田氏です。

慶応4年（1868年）2月、病床にあった父の代理として上洛し、同年4月に帰藩。明治2年（1869年）12月7日、父の死去に伴い家督を相続し、知藩事に就任しました。しかし、明治4年（1871年）の廃藩置県により免官となり、藩主としての役割を終えました。

明治7年（1874年）6月には隠居し、弟の紹念（つぐむね）に家督を譲りました。

頼明は明治18年（1885年）に一柳子爵家から分家し、大正9年（1920年）1月16日に63歳で亡くなりました。

系譜

父：一柳頼紹（1822年 - 1869年）
母：原田氏
先妻：一柳氏
後妻：カク - 武田サダ長女

頼明から家督を譲られた弟の紹念（万延元年（1860年）10月12日 - 昭和4年（1929年）3月12日）は、明治17年（1884年）に華族令施行により子爵に叙せられました。

紹念は大正3年（1914年）に隠居し、養子の直徳（なおえ、伊達宗徳七男）が家督を継承。直徳の子・直俊（なおとし）の代で華族制度廃止を迎えました。

参考文献

霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧華族家系大成』（霞会館、1996年）

外部リンク

デジタル版 日本人名大辞典+Plus『一柳頼明』 - コトバンク

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