一龍斎貞弥

一龍斎 貞弥（いちりゅうさい ていや）

概要

一龍斎貞弥は、声優業、講談師、ナレーターとして活躍している女性であり、1964年2月2日に大分県大野郡野津町（現在の臼杵市）で生まれました。彼女は青二プロダクションに所属し、本名は原 亜弥（はら あや）です。

経歴

貞弥は普現寺で生まれ、その後、小学5年生の時に放送クラブに参加し、同級生の母親から声を褒められたことがきっかけで、自分の声に興味を抱くようになります。大分県立大分上野丘高等学校では合唱部に入り、声のトレーニングを始めました。文化祭でのオリジナル脚本の芝居では、ラジオ番組のアシスタント役を演じ、教師からの評価も受けて自信を深めました。大学は日本女子大学文学部国文学科に進学し、放送研究会で声の基礎トレーニングを学びました。

卒業後、しばらくは外資系ホテルでコンシェルジュとして勤務しましたが、心の内で「声の仕事」に挑戦したいという思いが膨らみ、1年半で退職し、青二プロダクションの付属養成所に入所します。1989年には青二塾東京校の10期生として声優の基礎を学び、1990年に卒業して正式に青二プロダクションに所属しました。

2007年には講談師の一龍斎貞花に入門し、貞弥の名を受け継ぎました。その後、2008年に前座、2011年には二つ目に昇進し、2022年には真打に昇進。この真打昇進披露宴は、1500名以上のゲストを招いた豪華なもので、異例の「パーティーでの口上」が行われました。

人物と趣味

貞弥の資格や免許としては、生田流琴、三絃師範、剛柔流空手二段があります。趣味には常磐津や歌唱、英語が含まれ、特技として読経を挙げています。出身地の方言である大分弁を持っており、現在も娘と共に生活しています。落語芸術協会の若手落語家や講談師を中心に構成された「チーム江戸噺」の公演にも参加しています。

出演歴

テレビアニメ

貞弥は多くの人気テレビアニメに出演しており、特に1991年の『キテレツ大百科』でピアノの先生を演じたことが知られています。また、1992年の『ちびまる子ちゃん』や、2004年の『名探偵コナン』などにも登場しました。2003年の『釣りバカ日誌』ではキャサリン役も演じました。

劇場アニメとOVA

貞弥は劇場アニメにも数多くの作品で声を当てており、1998年の『パーフェクトブルー』や、2022年の『オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』など、幅広いジャンルで活躍しています。OVAでは『銀河お嬢様伝説ユナ』シリーズなど多くの作品で声優を務めました。

ゲーム

ゲームにも多彩な声を提供しており、『スターフォックス アサルト』や『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズなど、数々の人気タイトルに関わっています。

ナレーション

ナレーションの分野でも活動しており、『どっちの料理ショー』や『さんまのSUPERからくりTV』など、様々な番組でその声を聞くことができます。

彼女の多才さと魅力は多方面に渡り、多くのファンに支持されています。

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