七条通

七条通（しちじょうどおり）

七条通は、京都市の主要な東西の道路の一つで、京府道113号梅津東山七条線の主要部分を占めています。この通りは、平安京の七条大路に相当する位置にあるため、歴史的にも重要な役割を果たしています。

概要

この通りの東端は東大路通との交差点である東山七条から始まり、西は葛野大路通を越え、南に曲がった桂川に架かる桂大橋の東側で八条通と合流します。西端部では、山陰街道と接続しています。近世には、日本の都市の境界として七条千本地区があり、そこから七条通が西方向に延びていました。そして、明治期から大正初期にかけて実施された京都市の三大事業により、東大路通から大宮通までの間が大幅に拡張されました。また、大正から昭和初期にかけての都市計画により西側も西大路通まで拡幅され、京都市電（七条線）も運行されるようになったのです。

その結果、西大路通から約700メートル先の大門町バス停付近で道幅が狭くなり、葛野大路通以西は川勝寺バス停で京都府道113号（ほほえみ通り）などとの交差点が広がっています。それ以西では道幅が狭まり、さらに南に下りていきます。桂大橋の東側および旧山陰街道の樫原付近では、過去の街道の姿がわずかに残っています。

主な観光地

七条通周辺には、数多くの文化的施設があります。例えば、智積院や京都国立博物館、三十三間堂、養源院が東山七条付近に位置しています。また、烏丸七条の上には東本願寺があり、堀川七条上には西本願寺があります。さらには、千本七条には京の食文化の中心とも言える京都市中央卸売市場第一市場も存在しています。このエリアは道幅が広く、通り沿いには駐車スペースも用意されています。

読み方

「七条」という名前は行政上「しちじょう」と発音されますが、地元では「ひちじょう」もしくは「ひっちょう」とも呼ばれています。市バスの停留所では、「ななじょう」と表記され、アナウンスでも「ななじょうどおり」と呼称されています。これによって、一条（いちじょう）や四条（しじょう）と混同されないよう工夫されています。

沿道の主な施設

• - 智積院 - 東山七条（東大路通）東面
• - 京都国立博物館 - 大和大路通東入
• - 三十三間堂 - 大和大路通角
• - 京阪電気鉄道 - 七条駅
• - 七条大橋（鴨川）
• - 旧七条警察署 （現・京都駅前運転免許更新センター）- 烏丸通下ル東側
• - 真宗本廟（東本願寺） - 烏丸通北西
• - 西本願寺 - 堀川通上ル西側
• - 興正寺 - 堀川通角
• - 龍谷大学大宮学舎 - 大宮通角
• - 梅小路公園 - 千本通
• - 京都水族館 - 同上
• - 京都鉄道博物館 - 同上
• - 京都市中央卸売市場第一市場 - 同上

このように、七条通は歴史と文化が詰まった道であり、多くの人々が訪れる魅力的なスポットとなっています。

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