三国神社駅

三国神社駅：福井の街を支えるローカル線の駅

三国神社駅は、福井県坂井市三国町に位置するえちぜん鉄道三国芦原線沿線にある駅です。駅番号はE42。静かな住宅街の中に佇む、単式ホーム1面1線の地上駅で、無人駅となっています。

歴史を刻む三国神社駅

三国神社駅の開業は1930年（昭和5年）7月1日、三国芦原電鉄の水居駅 - 電車三国駅（現在の三国駅）間の開通と同時でした。その後、1942年（昭和17年）8月1日には京福電気鉄道に合併され、同社の三国芦原線の駅となります。1975年（昭和50年）6月1日には駅業務が廃止され、無人駅となりました。

2001年（平成13年）6月24日に発生した京福電気鉄道越前本線列車衝突事故の影響で、全線運行休止となり、三国神社駅も休業を余儀なくされました。しかし、2003年（平成15年）2月1日、京福電気鉄道からえちぜん鉄道に駅施設が譲渡され、同年8月10日には三国芦原線の西長田駅（現在の西長田ゆりの里駅）-三国港間の運行再開に伴い、営業を再開しました。長い歴史の中で、幾多の出来事を経て現在に至っています。

駅の構造と周辺環境

簡素ながらも機能的な駅舎は、利用者の利便性を考慮した設計となっています。ホームには待合室以外には屋根がなく、駅名標のみが設置されています。ホームへのアクセスにはスロープが設置され、バリアフリーにも配慮されています。2017年には坂井市内の4駅で駅名標の更新が行われ、三国神社駅もイラスト入りの坂井市独自のデザインの駅名標に変わりました。

駅周辺は三国港駅まで坂井市三国町の市街地が広がり、官公庁なども集中しています。地元住民の生活の拠点として、重要な役割を担っています。

利用状況と今後の展望

三国神社駅の1日平均乗車人員については、坂井市統計年報を参照する必要があります。利用状況は地域経済や社会情勢と密接に関連しており、今後の変動も予想されます。

隣の駅

三国神社駅の隣駅は、上り方面が水居駅（E41）、下り方面が三国駅（E43）です。快速列車は上り方向のみ通過します。

参考文献

『京福電気鉄道 越前線写真帖 88年回顧録』京福電気鉄道、2003年1月31日
川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン全線・全駅・全配線 第5巻 米原駅 - 加賀温泉駅』講談社、2010年8月20日
『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄28 えちぜん鉄道 福井鉄道・北陸鉄道・のと鉄道』朝日新聞出版、2011年10月2日
寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年1月19日

まとめ

三国神社駅は、長い歴史を持つローカル線の駅として、地域の生活に密着した存在です。簡素な駅舎ながらも、利用者の利便性やバリアフリーへの配慮がなされています。今後の利用状況や駅周辺の開発、そしてえちぜん鉄道の取り組みによって、三国神社駅の役割はますます重要になっていくでしょう。

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