三大怪獣グルメ

三大怪獣グルメ

『三大怪獣グルメ』は、2020年6月6日に公開された日本の特撮怪獣映画です。河崎実監督が、特撮の神様と称される円谷英二が戦前に構想していたという未完の怪獣映画のアイデアを基に、独自の解釈とユーモアを加えて制作しました。

概要

この映画は、巨大なタコが日本を襲い、国軍が酢鉄砲で撃退、その後酢ダコにして食べるという奇抜なアイデアを元にしています。河崎監督は、この作品を「ゴジラ以前に構想されていた怪獣映画の王道」と位置づけ、特撮ファンだけでなく幅広い層が楽しめる作品を目指しました。映画には、巨大なイカ、タコ、カニが登場し、その特撮映像も見どころです。

ストーリー

物語は、主人公の田沼雄太が、生物巨大化薬の開発中に研究所をクビになり、実家の寿司屋を手伝うところから始まります。そんな中、東京に巨大イカと巨大タコが突如出現。政府はシーフード怪獣攻撃部隊（SMAT）を組織し、田沼を隊員として迎え入れます。

SMATは新兵器「酢砲」で怪獣に挑みますが、怪獣の肉が美味しいということが判明し、世間は「怪獣肉ブーム」に沸き立ちます。物語は、怪獣退治と同時に、怪獣肉のブームというユニークな展開を見せます。

登場人物

SMAT（シーフード怪獣攻撃部隊）

政府主導で設立された、海鮮怪獣を海鮮丼にして食べることを目指す特殊部隊。

田沼雄太
演 - 植田圭輔
主人公。元・超理化学研究所員で、実家は寿司屋。巨大化する薬「セタップZ」の研究をしていた。
星山奈々
演 - 吉田綾乃クリスティー（乃木坂46）
SMAT隊員。防衛省エリート。
彦馬新次郎
演 - 安里勇哉（TOKYO流星群）
SMAT科学顧問。田沼の元同僚で犬猿の仲。シーフード怪獣に酢が効くことを発見。
新実善五郎
演 - 横井翔二郎
SMAT隊員。怪獣オタクで、「ロボの新美」の異名を持つ。
響司令
演 - 木之元亮
SMAT司令官。巨大生物対策本部本部長。
幸田副隊長
演 - 小林さとし
SMAT副隊長。
岸田
演 - 黒崎澪音
SMAT隊員。
山中
演 - 伊橋剛太
SMAT隊員。重火器の専門家。

その他出演者

グルメレポーター：彦摩呂
餃子店のオーナー：パラダイス山元
酔っ払い：ウクレレえいじ
料理人・山下信弘：村西とおる
堀田稔（宮司）：きくち英一
岩村純一郎博士：堀内正美

スーツアクター

タッコラ：岡田ゆういち
イカラ：破李拳竜
カニーラ：澄川友哉
ジャンボコック：谷口洋行

登場怪獣

イカラ：巨大化したイカ。
タッコラ：巨大化したタコ。
カニーラ：巨大化したカニ。

登場兵器

ジャンボコック：SMATが開発した対シーフード怪獣用人型料理マシーンの巨大化版。

音楽

主題歌：キュウソネコカミ「おいしい怪獣」

スタッフ

監督・特撮監督：河崎実
監修：久住昌之
脚本：右田昌万、河崎実
音楽：アサカコウギ
VFX：人見健太郎
怪獣デザイン・イラスト：加藤礼次朗

漫画版

ほりのぶゆきによる漫画版がWEBコミックガンマで連載されました。映画版のストーリーをベースにしつつ、漫画オリジナルの展開やキャラクター描写が加えられています。

関連作品

『大怪獣モノ』：同じく河崎実監督による作品で、巨大化する新薬「セタップX」が登場します。

外部リンク

* 三大怪獣グルメ公式サイト

この映画は、特撮ファンだけでなく、コメディやグルメ映画が好きな人にもおすすめできる作品です。怪獣とグルメという異色の組み合わせが、新しいエンターテイメント体験を提供しています。

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