三島ダム

三島ダムについて

三島ダムは、千葉県君津市を流れる二級河川・小糸川に建設されたアース[[ダム]]です。主な目的は農業用水の確保で、堤高は25.3メートルと比較的小規模です。ダムによって形成されたダム湖は三島湖と呼ばれています。

歴史

1936年（昭和11年）、小糸川流域の町村長たちが、深刻な旱魃に苦しんでいた状況を打開するため、灌漑用ダムの建設を千葉県知事と農林大臣に要請しました。この要請がきっかけとなり、1943年（昭和18年）にダムの建設が開始されました。しかし、太平洋戦争の影響で工事は一時中断を余儀なくされました。戦後、工事が再開され、1955年（昭和30年）にダムは竣工しました。翌1956年（昭和31年）には満水式が執り行われ、その後も用水路の整備が進められ、1968年（昭和43年）に全ての工事が完了しました。

特徴

三島ダムの特徴として、まず堤高が約25メートルと低いため、ダムがあることに気づきにくい点が挙げられます。また、余水吐きの長さが122.6メートルと、ダムの堤頂長（127.7メートル）とほぼ同じ長さであることも珍しい特徴です。

ダム湖の三島湖は、ヘラブナ釣りの名所として知られており、多くの釣り人が訪れます。湖の周辺には遊歩道も整備されており、自然散策も楽しむことができます。

近年の問題

2018年（平成30年）5月15日、三島ダムの放流設備（洪水吐き）に亀裂が発生し、ダムの水が漏れ出していることが確認されました。この箇所は、2015年度から2017年度にかけて壁面補修が行われたばかりでした。この事態を受け、千葉県は24時間体制での監視を開始し、水門の開放やポンプ設置による水位の低下、そして応急工事の実施を計画しました。また、ダム下流域の住民に対して注意喚起を行っています。

関連情報

関連項目
ダム
日本のダム
フィルダム
アース[[ダム]]
豊英ダム（三島ダムの上流に位置する工業用水道ダム）
外部リンク
三島ダム - ダム便覧
君津市 きみつの観光情報 三島ダム・三島湖
千葉県 三島ダムの漏水について

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