三方岩岳

三方岩岳（さんぽういわだけ）

三方岩岳は、石川県白山市と岐阜県大野郡白川村の境界に位置する標高1,736mの山です。両白[[山地]]の北部にあり、白山国立公園の一部を構成しています。日本三百名山およびぎふ百山にも選定されており、その美しい山容と豊かな自然が多くの登山者を魅了しています。

概要

三方岩岳の最大の特徴は、飛騨岩、越中岩、加賀岩という3つの巨大な岩壁に囲まれていることです。これらの岩壁が山名の由来となっており（諸説ありますが）、特に越中岩には修験者が利用したとされる行者窟が残っています。山頂は2つのピークに分かれており、南東側が最高地点、北西側が三方岩岳展望台となっています。三方岩岳展望台へは、白山白川郷ホワイトロードの駐車場から遊歩道が整備されており、気軽に訪れることができます。

登山道

三方岩岳は、複数の登山道が整備されており、体力や経験に合わせて様々なルートを楽しむことができます。

三方岩登山道

白山白川郷ホワイトロードの三方岩駐車場から山頂を目指すルートです。約1時間で山頂に到達できるため、最も人気のあるルートとなっています。登山道も整備されており、比較的軽装で登山を楽しむことができます。

ふくべ谷登山道

2018年に新設されたルートで、石川県側から三方岩岳へ登ることができます。栂の木台駐車場から出発し、ふくべ谷上園地展望台を経由して山頂へ向かうコースで、往復約3時間の行程です。

北縦走路

白山白川郷ホワイトロードの馬狩料金所から入山するルートです。蓮如台には駐車場と東屋のある展望台があり、白川郷の美しい景色を一望できます。山頂直下には絶壁の飛騨岩があり、その北側を巻いて山頂に到達します。山頂付近は針葉樹林に覆われており、春先の残雪期には雪に埋もれてしまうため、北西方向に笈ヶ岳と大笠[[山]]を望むことができます。

鶴平新道

大窪登山口から入山し、赤頭山、馬狩荘司山を経由して三方岩岳に至るルートです。大窪登山口にはミズバショウの群生地で知られる大窪沼があります。鶴平新道は、急坂が続くブナ林で、稜線上からは庄川の鳩谷ダム湖を見下ろすことができます。赤頭山で北縦走路に合流し、稜線を南に進むと白山に至ります。

登山道周辺の植物

三方岩岳の中腹には美しいブナ林が広がっており、イワナシ、イワハゼ、ハクサンシャクナゲ、ゴゼンタチバナ、イワカガミなどの高山植物を見ることができます。

地理

三方岩岳は、庄川の西側に位置し、東側には御母衣湖を挟んで猿ヶ馬場山がそびえています。両白[[山地]]の主稜線上に位置し、北側には瓢簟山、国見山、仙人窟岳、笈ヶ岳、大笠[[山]]、大門山などの山々が連なり、南側には馬狩荘司山、野谷荘司山、妙法山、白山などの山々が続いています。

源流の河川

三方岩岳を源流とする河川は、加須良川、馬狩谷（庄川の支流）、蛇谷（尾添川の支流）などがあり、いずれも日本海に流れ込んでいます。

交通・アクセス

最寄りのインターチェンジは、東海北陸自動車道の白川郷インターです。公共交通機関を利用する場合は、庄川沿いのバス路線がありますが、登山口まで距離があるため、タクシーの利用が便利です。

周辺の風景

三方岩岳からは、白山連峰をはじめとする雄大な山々の景色や、白川郷の美しい集落を一望できます。特に展望台からの眺めは素晴らしく、多くの登山者や観光客が訪れます。

三方岩岳は、その美しい景観と手軽に楽しめる登山道から、多くの人に愛される山です。ぜひ一度訪れて、その魅力を体感してみてください。

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