三木義一

三木義一

三木義一（みき よしかず）は、1950年5月3日生まれの日本の法学者であり、租税法、行政法、会計を専門としています。青山学院大学名誉教授であり、弁護士としても活動しています。

人物

東京都出身。中央大学法学部を卒業後、一橋大学大学院法学研究科に進み、市原昌三郎教授の指導を受けました。大学で教鞭を執る傍ら、弁護士としても活動し、ドイツのミュンスター財政裁判所では客員裁判官も務めました。立命館大学教授、青山学院大学学長を経て、現在は青山学院大学名誉教授、大学基準協会の監事を務めています。1996年には、日本不動産学会著作賞および東京市政調査会藤田賞を受賞しています。

2010年には、民主党政権下で政府税制調査会専門家委員に就任。民主党税制改正プロジェクトチームによる有識者ヒアリングにも座長として参加し、社会保障と税の共通番号制度などについて政策提言を行いました。2015年12月には、青山学院大学学長に就任しています。

経歴

1950年 - 東京都に生まれる。
1969年 - 東京都立大学附属高等学校卒業。
1973年 - 中央大学法学部卒業。清水睦ゼミに所属。
1975年 - 一橋大学大学院法学研究科公法専攻修士課程修了。法学博士の学位を取得。市原昌三郎ゼミに所属。同年11月、一橋大学大学院法学研究科博士課程を中退。
日本大学法学部助手となり、北野弘久研究室に所属。
1980年 - 静岡大学人文学部法学科専任講師、後に助教授。
1993年 - 「現代税法と人権」で一橋大学から博士（法学）の学位を取得。静岡大学人文学部法学科教授に就任。
1994年 - 立命館大学法学部教授。
1998年 - ミュンスター財政裁判所客員裁判官（4月から10月）。国土庁土地政策審議会特別委員。
2002年 - 滋賀県地価調査委員会議長。
2004年 - 立命館大学大学院法務研究科教授。
2009年 - 弁護士登録（大阪弁護士会）、共栄法律事務所に入所（客員弁護士）。政府税制調査会専門家委員会委員及び納税環境整備小委員会座長。
2010年 - 青山学院大学法学部教授。
2015年 - 青山学院大学法学部長に就任。民間税制調査会を設立。12月、青山学院大学学長に就任、学校法人青山学院理事兼評議員を兼務。
2019年 - 青山学院大学学長を退任。
2020年 - 大和市健康都市大学客員教授。

エピソード

三木義一の著書の中で特に知られているのは、『よくわかる税法入門—税理士・春香のゼミナール』です。この書籍は2009年までに第4版が発行されるほどの人気を博し、彼の代表作の一つとなっています。

書籍の初期の版では、表紙カバーに主人公である税理士春香のイラストが描かれており、学術書としては異例のデザインでした。しかし、読者から「電車内や学校の教室等では、恥ずかしくて本を開けない」という意見が寄せられたため、第4版からは比較的落ち着いたデザインに変更されました。新しいカバーデザインを選ぶ際には、ゼミ生である学部生や大学院生、その他友人や知人等を対象に人気投票を実施し、最も人気があったデザインが採用されました。

著書

単編著、監修、共編著を含め多数
『よくわかる税法入門 税理士・春香のゼミナール』シリーズは多数の版を重ねている
『日本の税金』(岩波新書)は、税の仕組みを解説する入門書として広く読まれている
その他、『税のタブー』、『13歳からの税』など、一般読者向けの税に関する書籍も執筆

外部リンク

三木 義一 - researchmap
客員弁護士 三木 義一｜共栄法律事務所

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