三段壁

三段壁（さんだんべき）

和歌山県西牟婁郡白浜町に位置する三段壁は、紀伊半島南部西海岸に広がる圧巻の自然景勝地です。この場所は、国の名勝に指定されており、円月島や千畳敷とともに訪れる人々を魅了しています。三段壁は、長さ約2km、高さ50mから60mに及ぶ柱状節理の大岩壁で、まさに自然の力を感じさせる場所です。

自然の雄大さと観光スポット

三段壁は吉野熊野国立公園に位置し、崎の湯からは1.8km南に直立しています。ここでは、断崖絶壁からの壮大な南紀の海景観を楽しむことができる展望台があります。高さがあるため、展望台から見る景色は特に素晴らしく、訪れる価値があります。

さらに、地下には36m下のところに海蝕洞窟が広がっており、三段壁洞窟という名で知られています。この洞窟は、断崖上からエレベーターで降りて内部を観覧することができるため、冒険心をくすぐられます。

名称の由来

三段壁という名称の由来には、魚の群れを見張るための見段（みだん）にあったという説があります。見段が転じて三段壁になったというのが有力な説です。このような歴史的背景も、この名勝地を特別なものにしています。

恋人の聖地としての側面

三段壁はまた、「恋人の聖地」としても人気を集めています。人目のつかない茂みの中には悲恋が成就することを願った「口紅の碑」が存在し、カップルの間で幸せの象徴とされています。特に、口紅の碑に触れることで同じく幸せになれるという噂があり、多くのカップルがデートやウェディングフォトを撮影するスポットとして訪れています。

2016年には、ロマンチックな場所として認定され、恋人の日にハートのモニュメントが設置されました。このモニュメントには愛鍵をつけることができ、周辺の商店で購入することができます。

このような取り組みが評価され、2017年と2019年には恋人の聖地に関する賞を受賞しました。

最新のニュース

2018年9月には、台風の影響で三段壁上に巨大な岩石が出現しました。この岩石は「サドンロック」と名付けられ、訪れる人々の目を楽しませています。

周辺の観光地

三段壁の近くには、千畳敷（徒歩約8分）、平草原公園（徒歩約25分）、白良浜（徒歩約30分）など魅力的な観光地が点在しています。さらに、円月島や三段壁洞窟へのアクセスも便利です。

交通アクセス

三段壁へは、JR紀勢本線の白浜駅から明光バス「三段壁」行きに乗車し、約23分で終点下車、そこから徒歩約2分の距離です。高速バスの「白浜エクスプレス大阪号」や「白浜ブルースカイ号」も停車するため、遠方から訪れる際にも便利です。

三段壁は、その美しい自然と観光名所としての魅力が融合した場所で、訪れるすべての人々に素敵な思い出を提供してくれることでしょう。

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