三江省

三江省について

三江省は、かつて満洲国に存在した行政区分であり、現在では黒竜江省の北東部に位置しています。この省は、1934年に設立された際、黒竜江省及び吉林省の一部を分割して設けられました。三江省は、通河県、鳳山県、湯原県、蘿北県、綏浜県、方正県、依蘭県、樺川県、富錦県、勃利県、宝清県、饒河県、同江県、撫遠県の14の県を管轄し、満洲国の中で重要な役割を果たしていました。

設立と変遷

三江省の設立は1934年12月1日、満洲国政府によるものでした。最初の省都は、後に設置される佳木斯市であり、1937年には省会と定められました。この年には、鶴立県が新設され、鳳山県は通河県に編入されました。同時に、宝清県と饒河県の2県が設置された東安省に移され、これにより三江省は1市12県体制となりました。

1941年には、黒河省から仏山県が三江省に移管され、満洲国崩壊までこの体制は維持されました。県の移動や新たな設置を通じて、三江省の行政区画は変化し続けました。

歴代の省長

三江省の歴代省長についても触れておきましょう。金名世は1934年の設立当初から1937年までその職を務め、続いて于琛澂が1937年から1939年まで省長を担当しました。次に盧元善が1942年までその職を務め、孫柏芳、そして最終的には路之淦が1945年の終戦まで省長を勤めました。これらの情報は『世界諸国の制度・組織・人事 : 1840-2000』に基づいています。

自然消滅とその後

1945年8月、満洲国の崩壊に伴い、三江省は自然に消滅しました。しかし、その地域には新たに合江省が設置され、以降の行政区分が再編成される基盤が整えられました。三江省自体は短期間の歴史ではありましたが、その存在は当時の地域の政治や経済に大きな影響を与えていました。

三江省の権限や役割、また歴代の省長により形成された行政区画などは、その後の地域発展にも影響を及ぼしました.

まとめ

三江省は、満洲国の一部として1934年に設立され、1945年の崩壊とともに消滅しましたが、この地域の歴史において重要な位置を占めています。当時の行政のあり方や省長の変遷は、地域社会にさまざまな影響を与えたことが言えるでしょう。

もう一度検索