通河県

通河県（つうか-けん）

通河県は、中国黒竜江省ハルビン市に位置する県です。県人民政府は通河鎮に置かれています。

地理

通河県は、西部を木蘭県、北部を伊春市・鉄力市と接し、東部の依蘭県と南部の方正県にかかる行政区境には、アムール川（黒竜江）へと続く松花江が流れています。この地域は、肥沃な松嫩平原の一部であり、小興安嶺山脈の麓に位置しています。

気候は亜寒帯冬季少雨気候に属し、四季の変化がはっきりしています。

歴史

通河は、かつて大通と呼ばれていました。県内を流れる大通河がその名の由来です。

清代にはフラン城守尉の管轄下にありました。1906年（光緒32年）に吉林将軍の上奏により大通県が設置されたのが始まりです。しかし、1909年（宣統元年）に甘粛省西寧府に同名の大通県が存在したため、現在の通河県に改称されました。

この地域は、かつて「闖関東」と呼ばれる漢民族の移住が盛んに行われた内満州の一部です。歴史的には、アイグン条約やネルチンスク条約（北京条約、東清鉄道）など、ロシアとの関係も深く、複雑な歴史的背景を持っています。

交通

道路

省道
101省道
203省道

行政区画

通河県は、以下の8つの鎮を管轄しています。

鎮
通河鎮
烏鴉泡鎮
清河鎮
濃河鎮
鳳山鎮
祥順鎮
富林鎮
三站鎮

健康・医療・衛生

通河県人民医院
通河県人民医院新院
通河県中医院

文化

この地域は、東北地方独特の食文化が根付いています。酸菜（白菜の漬物）やハルビンビールは、その代表的なものです。また、東北菜と呼ばれる料理も広く親しまれています。

その他

通河県は、大連市を除く'>[在瀋陽日本国総領事館]]の管轄区域（遼寧省]・[[吉林省・黒竜江省）に含まれています。

外部リンク

通河県人民政府HP （中国語）

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