三浦半島 (愛媛県)

三浦半島（みうらはんとう）

概要

三浦半島は、愛媛県宇和島市の南西に位置する、宇和海に向かって北西に突き出した細長い鉤状の半島です。別名、蒋淵（こもぶち）半島とも呼ばれています。半島の先端には、ぶぶしの瀬戸を挟んで戸島や嘉島といった島々が浮かび、周辺には契島や遠戸島などの無人島も点在しています。

地理

三浦半島は、宇和島市中心部から南西に位置し、宇和海へと細長く突き出た、特徴的な鉤状の形をしています。半島の先には、ぶぶしの瀬戸を隔てて戸島があり、さらにその奥には嘉島が位置しています。また、半島の周辺には契島や遠戸島といった無人島も点在しています。

行政

現在、三浦半島は全域が宇和島市に属していますが、1958年までは蒋淵村、下波村、遊子村の3つの村によって構成されていました。その後、これらの3村と戸島村、日振島村が合併し宇和海村となり、1974年に宇和島市に編入されたことで、現在に至っています。合併前の旧村名は、現在も宇和島市の大字として残っています。

宇和島市役所の支所である宇和海支所が下波に設置されており、蒋淵には宇和海支所蒋淵出張所が設けられています。

地区

三浦半島は、旧村域に沿って3つの地区に分かれています。

1. 蒋淵（こもぶち）
半島の先端部分にあたる、旧蒋淵村の区域です。鉤状の地形によって形成された湾の中に集落が形成されています。この地区では、真鯛や真珠の養殖が盛んに行われています。

2. 遊子（ゆす）
半島のほぼ中央から付け根部分の北側にあたる、旧遊子村の区域です。水荷浦には遊子水荷浦の段畑があり、2007年には国の重要文化的景観に選定されました。

3. 下波（したば）
半島のほぼ中央から付け根部分の南側にあたる、旧下波村の区域です。蒋淵や遊子とは異なり、下波の区域は半島外にも広がっています。宇和島市役所宇和海支所が、この下波地区に所在しています。

交通

道路
半島内を通過する国道はありません。県道として、愛媛県道345号柿之浦下波線と愛媛県道346号蔣淵下波線が半島内を通っており、半島の付け根の部分には愛媛県道37号宇和島下波津島線が通っています。

• - 愛媛県道37号宇和島下波津島線
• - 愛媛県道345号柿之浦下波線
• - 愛媛県道346号蔣淵下波線

鉄道
半島内には鉄道は通っていません。最寄りの駅は、予讃線の宇和島駅です。

バス
宇和島自動車のバス路線である三浦半島線が、予讃線・宇和島駅から蒋淵まで運行しており、2024年10月現在、1日7往復の運行があります。

船舶
盛運汽船の高速艇が、宇和島港と蒋淵の蒋淵港、矢ヶ浜港、大島港を結んでいます。

運河
三浦半島の先端の蒋淵と、遊子・下波の境界には、日本一小さい運河とされる細木運河があります。この運河は、宇和島市街地と蒋淵の集落を結ぶ航路を短縮し、半島を迂回する必要をなくしました。また、宇和島市街地から離島への郵便船なども、この運河を利用しています。県道346号の細木橋が運河に架けられています。

教育

大学・高等学校・中学校
三浦半島内には、大学、高等学校、中学校は存在しません。かつては、下波の半島の付け根部分に宇和島市立宇和海中学校がありましたが、宇和島市立城南中学校に統合され、2015年3月に閉校しました。

小学校
小学校は、蒋淵と遊子にそれぞれ1校ずつ設置されています。下波には、半島内に小学校はありません。

• - 宇和島市立蒋淵小学校
• - 宇和島市立遊子小学校

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