三者連続三球三振を記録したメジャーリーグベースボール投手一覧

メジャーリーグベースボール（MLB）において、1イニングに3人の打者から、ストライク3球のみで連続三振を奪い、その3人の打者との対戦だけでイニングを終えることを「三者連続三球三振」と言います。これは非常に珍しい記録で、"immaculate inning（欠点のないイニング）"とも呼ばれます。

この記録は、サイクル安打やノーヒットノーランよりも達成が難しいとされています。2024年7月10日現在、MLBの歴史で104人の選手が計115回達成しています。最初に記録したのは、1889年6月4日のボストン・ビーンイーターズのジョン・クラークソンです。

複数回達成者としては、レフティ・グローブ、サンディー・コーファックス、ノーラン・ライアン、ランディ・ジョンソン、マックス・シャーザー、クリス・セール、ケビン・ゴーズマンの7人がいます。中でもコーファックスとシャーザーは3回達成しています。

2017年には、年間で史上最多となる8回の達成がありました。2022年6月15日には、ヒューストン・アストロズのルイス・ガルシアとフィル・メイトンが同一試合でそれぞれ達成するという史上初の出来事がありました。両投手とも、ネイト・ロウ、エセキエル・デュラン、ブラッド・ミラーから三振を奪っています。

記録達成者の統計を見ると、104人中81人が右投げ、24人が左投げです。ロジャー・クレメンス、ボブ・ギブソン、ランディ・ジョンソン、ペドロ・マルティネス、ノーラン・ライアン、マックス・シャーザーは、通算3000奪三振以上を記録している名投手です。スローピー・サーストン、ウェイド・マイリー、ノーラン・ライアンは、ルーキーイヤーにこの記録を達成しています。ライアンはアメリカンリーグとナショナルリーグの両方で記録した唯一の投手です。ダニー・ジャクソンは、ワールドシリーズで記録した唯一の投手です。

アメリカ野球殿堂入りを果たしている選手は12人おり、そのうち5人は1回目の投票で選出されています。

関連情報として、1イニング最多奪三振を記録したメジャーリーグベースボール選手一覧や、三者連続三球三振を記録した日本プロ野球投手一覧があります。また、ダーツにおける"Nine-dart finish"も、完全なイニングという点で類似しています。

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