三菱ふそう・6D2系エンジン

三菱ふそう・6D2系エンジン

三菱ふそう6D2系エンジンは、三菱自動車工業（現三菱ふそうトラック・バス）が製造したディーゼルエンジンです。大型トラックやバスのほか、フォークリフトやクレーンなどの建設機械、産業用機械など、幅広い用途に用いられました。本記事では、この6D2系エンジンの詳細について解説します。なお、4バルブの6D40型エンジンについても本項で説明します。

シリーズの変遷

6D2系エンジンは、1976年に6D20型がFシリーズに採用されたことから始まりました。その後、排出ガス規制への対応や性能向上を経て、様々なモデルが登場しました。

1976年：6D20型がFシリーズに採用
1979年：昭和54年排出ガス規制適合の6D22型が登場
1983年：昭和58年排出ガス規制適合の6D22T2型が登場（インタークーラー付ターボ）
1989年：平成元年排出ガス規制適合の6D40型が登場（4バルブ方式）
1995年：平成6年排出ガス規制適合の6D24型が登場（インタークーラー付ターボ）

シリーズの解説

6D2系エンジンの基本構造は、すべて直列6気筒です。シリンダーブロックは鋳鉄製で、DC系エンジンと共通のものが使用されています。シリンダーヘッドはプッシュロッド式のOHV（オーバーヘッドバルブ）を採用しています。

燃料噴射方式は、予[燃焼室]]式の6D21と圧縮[[天然ガス]仕様の6D24 (CNG)を除き、すべて直接噴射式です。また、6D40は1気筒あたり4バルブ、その他は1気筒あたり2バルブとなっています。

300PSを超える高出力車には、パワータードが採用されました。

主な搭載車種

以下に、6D2系エンジンの主な搭載車種を示します。

6D20
Fシリーズ（FP系）（1976 - 79年）
MP117/MP517
6D21
MP107/K-MP107
6D22
Fシリーズ（K-FP/FU/FT/FN系）
ザ・グレート（P/U-FP/FU/FT/FN/FS系）
P/U-MP218/618
ヒュンダイ・エアロ（1986 - 2008年）
ヒュンダイ・エアロシティ（1991 - 2008年）
6D24
ザ・グレート、スーパーグレート（KC-FU/FT/FN/FS系）
KC-MP217/237/617/637
KC-MP317/337/717/737/747
ニチユ三菱フォークリフト・フォークリフトFD380/FD420
ニチユ三菱フォークリフト・リーチスタッカーRS450
6D40
ザ・グレート（U/KC-FU/FT/FS系）、スーパーグレート（KC-FU/FT/FS系）
96式装輪装甲車

主なOEM供給先（輸送機器）

加藤製作所
タダノ
TCM

外部リンク

[外部リンク]は省略します。

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