三谷恭三

三谷 恭三（みたに きょうぞう）に関する情報

三谷恭三は、日本のバレエ界で非常に名高いダンサーおよび振付家です。彼の本名は福田恭三で、バレエダンサーとしての経歴は非常に豊かです。彼の妻は著名なバレリーナである牧阿佐美で、共に日本のバレエ界を牽引してきました。

経歴

彼は6歳の時にバレエを始め、1968年には谷桃子バレエ団に入団します。1974年には、同団体で名作『ジゼル』のアルブレヒト役を踊り、その才能を発揮します。1976年にはヴァルナ国際バレエコンクールに参加し、清水洋子と共に最優秀カップル賞を受賞しました。この年、文化庁の芸術家在外研修員に選ばれ、モナコで1年間研鑽に励みました。

帰国後の1979年、彼は牧阿佐美バレヱ団に所属し、『白鳥の湖』や『眠れる森の美女』などのダンスール・ノーブルの役に加え、『リーズの結婚』の初演ではコミカルな未亡人シモーヌ役を演じ、高い評価を得ます。1984年、彼は17歳年上のバレリーナ、牧阿佐美と結婚します。

1994年には、牧阿佐美バレヱ団の総監督に就任し、ローラン・プティなど現代バレエの作品を団のレパートリーに加えました。彼は自らのプロデュースによって「ダンス・ヴァンテアン」公演を行い、若手ダンサーの育成にも力を注いでいます。また、国内外のバレエコンクールで審査員としても活躍しています。

振付家としての活動

三谷恭三は振付家としても高い評価を受けており、古典的な作品から現代的な作品まで多岐に渡る振付を行います。例えば、2001年には古典バレエの名作『くるみ割り人形』の改訂演出を手がけました。また、2006年には高円宮憲仁親王を追悼する作品『ア ビアント だから、さよならはいわないよ』を制作しました。

さらに、『ペルソナ』（1993年）といった哲学的な作品から、『ガーシュウィンズ・ドリーム』（1997年）のような軽快な小品まで、さまざまな作品を創り出しています。2014年9月1日には一般社団法人日本バレエ団連盟の常務理事に就任し、日本のバレエ界の発展に寄与しています。

主な振付作品

• - 『ペルソナ』（ボフスラフ・マルティヌー音楽、1993年）
• - 『ガーシュウィンズ・ドリーム』（ジョージ・ガーシュウィン音楽、1997年）
• - 『ア ビアント だから、さよならはいわないよ』（島田雅彦原作・台本、三枝成彰音楽、2006年）

主な受賞歴

• - 第28回全国舞踊コンクール - 第1位文部大臣奨励賞（1971年）
• - 第36回芸術選奨新人賞舞踊部門（1986年）
• - 第22回橘秋子賞 - 特別賞（1996年）
• - 第21回ニムラ舞踊賞（1999年）

三谷恭三の一貫した努力と情熱は、日本のバレエ界に大きな影響を与え、多くの後進に道を拓く存在となっています。彼の業績は、今後も広く評価され続けるでしょう。

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