三遊亭志う歌

三遊亭志う歌: 落語家としての道を歩む

三遊亭志う歌（さんゆうてい しうか）は、1982年7月7日東京都で生まれた落語家で、落語協会に所属しています。彼の芸名には「二ツ巴」の紋が使われており、出囃子は「ベロベロの神様」です。本名は磯部成伸です。

来歴

志う歌は大田区の山王に生まれ、京華中学高等学校を卒業後、二松學舍大学に進学しましたが中退しました。在学中は落語研究会に参加し、そこで落語への情熱を深めました。

2004年の8月、彼は三遊亭歌武蔵に入門し、落語の世界に足を踏み入れました。この年の8月、春風亭一左とともに前座としての活動をスタートし、前座名「歌ぶと」を名乗りました。この名前は、当初は「歌武人」という予定だったものの、大師匠である三代目三遊亭圓歌によって「ひらがなの方がかわいい」との理由で変更されました。

2008年11月には、三遊亭たん丈や春風亭一左、柳亭市楽らと共に二ツ目に昇進し、名前を「三遊亭歌太郎」に改名しました。2017年10月には、NHK新人落語大賞を受賞し、その名を世に広めました。

2020年3月21日、鈴本演芸場での公演を経て、三遊亭丈助（たん丈改め）、春風亭一左、六代目玉屋柳勢（市楽改め）、三遊亭歌扇とともに真打に昇進します。その際、彼は「三遊亭志う歌」に改名しました。さらに、彼は落語界の「昭和57年会」の一員でもあり、多くの仲間たちと共に落語会に参加しています。

芸歴

• - 2004年8月: 三遊亭歌武蔵に入門
• - 2005年8月: 前座名「歌ぶと」として活動開始
• - 2008年11月: 二ツ目昇進し、「三遊亭歌太郎」と改名
• - 2020年3月: 真打昇進し、「志う歌」と改名

人物

志う歌は愛らしいマイクロブタの「ぽこ」を飼っており、彼の私生活にもユニークな一面が垣間見えます。

演目

彼が得意とする落語の演目には、次のようなものがあります。

• - 大工調べ
• - 夢の酒
• - 居残り佐平次
• - 文七元結
• - 明烏
• - 寝床
• - 磯の鮑
• - 鼠穴

逸話

前座名「歌ぶと」には、興味深いエピソードが秘められています。二ツ目昇進の際、彼は「歌武人」を希望していましたが、最終的には志う歌本人の希望により「歌太郎」となりました。この名前は、彼の先輩であり、若くして亡くなった三遊亭歌雀の二ツ目名であったため、他の弟子が使用することは避けたのです。

また、彼は師匠である歌武蔵の厳しい指導の下で成長してきました。彼は遅刻が多く、2度破門されるという波乱万丈な経験をしています。初回の破門時には、彼は急いで頭を丸めて謝罪に臨みました。2回目のときは、六代目古今亭志ん橋への遅刻が原因で、歌武蔵に許されず、10日間の放浪を経て復帰しました。

出囃子

• - 東挙（2008年 - 2020年）
• - ベロベロの神様（2020年 - ）

受賞歴

• - 2011年: NHK新人演芸大賞 入賞
• - 2012年: さがみはら若手落語家選手権 入賞
• - 2013年: 北とぴあ若手落語家競演会 大賞
• - 2013年: 第3回池上落語会 大賞
• - 2014年: NHK新人落語大賞 入賞
• - 2017年: NHK新人落語大賞受賞

志う歌の活動は落語界での評価を高めており、彼の今後の活躍が期待されます。

もう一度検索