上内間木

上内間木（かみうちまぎ）

埼玉県朝霞市に位置する上内間木は、歴史と自然が共存する地域で、旧新座郡上内間木村としても知られています。郵便番号は351-0001に割り当てられています。

地理

上内間木は朝霞市の東北部にあり、北側は志木市下宗岡および宗岡、東部はさいたま市桜区、南東は戸田市、南では下内間木と接しています。また、西側は新河岸川から田島、浜崎、宮戸と隣接しており、地勢は川に囲まれた低湿地帯です。地内は水田地帯であり、1970年代以降は工場の進出が目立つようになり、工業団地も形成されています。特に中小の機械部品工場や物流倉庫が集まっているのが特徴です。

交通面では、最寄駅は東武東上線の朝霞台駅やJR武蔵野線の北朝霞駅ですが、約2キロメートル離れており、公共交通機関も利用可能です。バス路線も整備されており、アクセスは便利です。

地名の由来

「内間木」という地名は、江戸名所図会によると、武蔵五牧の一部である立野に由来しており、河川の内部に位置している牧を指すとも言われています。「上」という接頭語は、下内間木に対して河川の上流にあることを示しています。

河川

上内間木は、東側に一級河川の荒川、西側に新河岸川を有しています。新河岸川はかつて水運にも利用されていた歴史があります。また、荒川に合流する鴨川やその放水路も存在しています。

歴史

上内間木の歴史は1591年にさかのぼり、加藤源四郎正勝が当時の武士から土地を授けられたことが始まりとされています。その後、村民たちはこの地で生活を営み、1707年に上内間木村が下内間木村から分立しました。水害が頻発する地域であり、農民たちは高台に避難しながら生活を続けていたことが記録されています。

明治時代に入ると、上内間木村は様々な行政区に属することになり、1889年に内間木村という新しい村と合併し、さらに後に朝霞町と合併します。1967年には市制が施行され、現在の朝霞市大字上内間木という名称が定着しました。

環境

最近の環境問題としては、建設残土の置場や中間処分場が存在し、地下水質汚染のリスクが指摘されています。しかし、新河岸川に影響を及ぼす事例は確認されていないとのことです。

文化財

地域内には内間木神社や阿弥陀堂といった歴史的な寺社も存在し、地域の文化財として大切にされています。阿弥陀堂は室町時代の遺構を持ち、地域の歴史を物語っています。特に、地蔵菩薩石像や明治時代に設置された小学校もその遺産の一部です。

上内間木は、その豊かな歴史と自然環境により、訪れる人々に多くの魅力を提供しています。

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