上古沢駅

上古沢駅（かみこさわえき）

上古沢駅は、和歌山県伊都郡九度山町大字上古沢に位置する、南海電気鉄道高野線の駅です。標高230mの地点にあり、橋本駅との高低差は+138mとなっています。駅番号はNK83です。

歴史

1928年（昭和3年）6月18日：高野山電気鉄道が高野下駅 - 神谷駅（現・紀伊神谷駅）間で開業した際に開設されました。
1947年（昭和22年）3月15日：社名変更により、南海電気鉄道の駅となりました。
2000年（平成12年）10月：駅業務が子会社の南海ビルサービスに委託されました。
2009年（平成21年）2月6日：紀伊清水駅、学文路駅、九度山駅、高野下駅、下古沢駅、紀伊細川駅、紀伊神谷駅、極楽橋駅、高野山駅、紀ノ川橋梁、丹生川橋梁、鋼索線とともに近代化産業遺産（高野山参詣関連遺産）に指定されました。
2012年（平成24年）4月1日：駅ナンバリングが導入され、使用が開始されました。
2017年（平成29年）10月22日：台風21号の影響により、当駅の難波方構内で道床流出および地すべりが発生し、高野下駅 - 極楽橋駅間が運転見合わせとなりました。橋本駅 - 高野山駅間でバスによる代行輸送が実施されました。
2018年（平成30年）
2月28日：線路故障からの早期再開のため、上りホームの使用を休止し、下りホームに上下列車を発着させ、当駅の行き違い機能を隣の下古沢駅に移設することが発表されました。
3月31日：線路故障の復旧工事が完了し、始発から高野下駅 - 極楽橋駅間の運転が再開されました。列車行き違い機能が下古沢駅に移設され、上りホームの使用が休止されました。橋本駅 - 高野山駅間の代行バス輸送も終了しました。また、同日より終日駅係員無配置となりました。

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地平駅です。ホーム有効長は2扉車4両分です。山岳地帯にあるため、ホームは傾斜面上に位置しています。
かつては相対式ホーム2面2線の駅で交換設備がありましたが、2017年の台風21号の影響による道床流出と地すべりにより、高野下駅 - 極楽橋駅間が不通となりました。2018年3月31日に運転再開後、交換設備は隣の下古沢駅に移設され、旧高野山方面ホームに上下列車が発着する形となり、当駅の交換設備は廃止されました（棒線化）。旧難波方面ホームの線路と安全側線は撤去され、ホーム内は立入禁止となっています。
駅舎は旧難波方面ホームの高野山駅寄りにあり、現在のホームへは構内踏切で連絡しています。

終日駅係員が配置されていないため、自動券売機はなく、乗車駅証明書発行機と遠隔対応装置（インターホン・スピーカー）が設置されています。自動改札機は近隣駅と同様にICカードに対応しています。
トイレも設置されています。

なお、前述の地すべりについては、南海電鉄が和歌山県などと共同で対策工事を2021年現在も施工中です。

のりば

※実際には構内に上記ののりば番号表記はありませんが、スマートフォン向けアプリ「南海アプリ」では、現在使用しているホームを1番のりばとして扱っています。使用を停止している2番のりばが駅舎側のホームです。

利用状況

2023年（令和5年）度の1日平均乗降人員は13人で、南海の駅（100駅）の中で97位です。

駅周辺

古澤厳島神社 - 紙産業繁栄の祭事「えびすのお渡り」が開かれます。
国道370号
中古沢橋梁（トレッスル橋）

※かつて古沢地区周辺で作られていた高野紙は、2014年にユネスコの無形文化遺産に登録された埼玉県の細川紙（小川和紙）の起源とされています。

隣の駅

南海電気鉄道

高野線

■観光列車「天空」

通過

■快速急行・■急行・■各停

下古沢駅 (NK82) - 上古沢駅 (NK83) - 紀伊細川駅 (NK84)

脚注

出典

本文中の出典

利用状況の出典

和歌山県公共交通機関等資料集
南海電気鉄道の1日平均利用客数

関連項目

日本の鉄道駅一覧
秘境駅
ぼくたちのリメイク - アニメ第3話にて、主人公たちが駅ホームで課題の映像作品の撮影を行いました（ただし、作中では2006年として描かれているため、交換設備廃止前の状態で上下ホームとも立ち入っています）。

外部リンク

上古沢駅 - 南海電気鉄道

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