紀伊神谷駅

紀伊神谷駅（きいかみやえき）

紀伊神谷駅は、和歌山県伊都郡高野町細川に位置する南海電気鉄道高野線の駅です。標高473mにあり、橋本駅との高低差は381mにもなります。駅番号はNK85。

概要

民本大手私鉄としては珍しい秘境駅として知られ、そのひっそりとした佇まいが多くの鉄道ファンを魅了しています。

歴史

1928年（昭和3年）6月18日：高野山電気鉄道の神谷駅として開業。
1929年（昭和4年）2月21日：極楽橋駅までの延伸により中間駅となる。
1930年（昭和5年）3月1日：紀伊神谷駅に改称。
1937年（昭和12年）3月17日：駅員が暴走電車を脱線させる事故が発生。乗客に死傷者が出ましたが、谷への落下を防ぎ、更なる被害を食い止めたとされています。
1947年（昭和22年）3月15日：南海電気鉄道の駅となる。
2000年（平成12年）10月：駅業務が南海ビルサービスに委託される。
2009年（平成21年）2月6日：近代化産業遺産に指定（高野山参詣関連遺産の一部）。
2012年（平成24年）4月1日：駅ナンバリング導入。
2017年（平成29年）10月22日 - 2018年（平成30年）3月30日：台風の影響で一部区間が運転見合わせとなる。
2018年（平成30年）3月31日：運転再開。
2023年（令和5年）10月10日：無人駅化。

駅構造

島式ホーム1面2線の地上駅で、列車交換が可能です。ホーム有効長は2扉車4両分。山間の地形に合わせてホームが大きくカーブしているのが特徴です。駅舎は下り線側にあり、ホームへは構内踏切で連絡します。

のりば
※駅構内にはのりば番号の表記はありません。南海アプリでは、下りが1番のりば、上りが2番のりばとされています。

自動券売機はなく、乗車駅証明書を受け取り、下車駅で精算する方式となっています。ICカード対応の自動改札機が設置されています。

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は8人と、南海電鉄の駅の中で最も少ないです。

駅周辺

駅周辺は非常に静かで、自動販売機もありません。東の丘を越えた先に集落がありますが、駅から離れています。近くの旧白藤小学校では、土日祝日にカフェが営業しています。また、この駅は、日本最後の仇討ちと言われる高野の仇討ちの現場の最寄り駅でもあります。

京大坂道
槇尾道（新高野街道）

隣の駅

南海電気鉄道
高野線

■観光列車「天空」：通過
■快速急行（高野山方面のみ運転）・■急行・■各停
紀伊細川駅 (NK84) - 紀伊神谷駅 (NK85) - 極楽橋駅 (NK86)

脚注

注釈

出典

和歌山県公共交通機関等資料集
南海電気鉄道の1日平均利用客数

関連項目

日本の鉄道駅一覧
秘境駅

外部リンク

* 紀伊神谷駅 - 南海電気鉄道

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