上岡駅

上岡駅

大分県佐伯市上岡地区に位置する、JR九州日豊本線上岡駅は、歴史と自然に囲まれた静かな駅です。1920年（大正9年）に開業して以来、地域住民の足として長く利用されてきました。

歴史と変遷

上岡駅は、大正9年11月20日に鉄道省によって開設されました。開業当初は有人駅として賑わいを見せ、地域の重要な交通拠点として機能していました。しかし、時代の流れとともに利用客数の減少や交通事情の変化により、昭和47年には貨物と荷物の取扱いが廃止され無人駅となりました。その後、1987年の国鉄分割民営化を経て、JR九州へと継承されています。近年では、平成29年台風18号の影響により、一時的に運休し、バス代行輸送が行われる事態にも見舞われました。

駅舎と構造

上岡駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅です。駅舎とホームは跨線橋で結ばれ、利用客は安全にホームへアクセスできます。開業当時の木造駅舎は、現在も公民館として利用されており、歴史を感じさせる貴重な建造物となっています。無人駅であるため、窓口での切符購入や駅員による案内は行われていません。自動券売機などの設備も設置されていないため、事前に切符を購入するか、ICカードでの利用が推奨されます。

利用状況と周辺環境

2015年度の1日平均乗車人員は13人と、利用客数は少ないながらも、近年は増加傾向にあります。駅周辺には、コスモタウンフリーモール佐伯や西田厚徳病院、大和冷機工業上岡工場などの施設があり、地元住民の生活を支える重要な拠点となっています。交通アクセスとしては、国道217号や大分県道503号上岡停車場線が駅に近く、自動車でのアクセスも容易です。また、番匠川や樫野橋といった自然も身近に感じられます。少し離れた場所には、東九州自動車道佐伯ICや大分県立佐伯豊南高等学校などもあります。

隣の駅

上岡駅は、日豊本線で佐伯駅と直見駅の中間に位置します。佐伯駅方面は佐伯市の中心部、直見駅方面はさらに日豊本線沿線の地域へと繋がっています。

まとめ

上岡駅は、歴史を感じさせる木造駅舎と静かな周辺環境が特徴的な無人駅です。利用客数は少ないながらも、地域住民の生活に密着した存在であり続けています。周辺には生活に便利な施設や自然も豊かな環境です。日豊本線を利用して佐伯市を訪れた際には、上岡駅にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。歴史と自然に囲まれた、落ち着いた雰囲気を味わうことができるでしょう。

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