上村里子

上村里子のプロフィール

上村里子（かみむら さとこ）は、1975年4月16日生まれ、宮崎県三股町出身の日本の女子プロボクサーです。彼女は、日本女子ボクシング界において特異な存在であり、選手としてのキャリアは多くの挑戦と逆境に満ちあふれていました。

早いスタートと転機

彼女のボクシングキャリアは、もともとキックボクシング選手としての経験を生かしてスタートしました。上村はOLとして働きながらキックボクシングを続けていましたが、1996年7月には中沢夏美にKO負けを喫するまで、無敗の記録を保持していました。その後足の怪我を抱えながらもボクシングへの転向を決意します。

プロボクシングデビュー

2003年8月、フィオーレジムでプロボクサーライセンスを獲得し、同年の11月29日には初試合を迎えます。この対戦相手は、後にWBO女子世界アトム級王者となる池山直であり、彼女はこのデビュー戦で0-3の判定負けを喫しました。初戦を白星で飾れなかったものの、これが彼女の挑戦の始まりとなります。

困難との戦い

その後も上村はいくつかの試合に挑むものの、2004年10月29日には中国でWBC女子世界ライトフライ級王者の崔恩順との試合で再び0-3の判定負け。2005年には早稲田大学に入学し健康福祉学を学びながら、ボクシングを続ける選択をしますが、試合では勝利に恵まれない期間が続きます。

2008年以降、上村は山木ジムに移籍し、新たな挑戦を開始します。JBCプロテストに合格し、B級ライセンスを取得したものの、その後の試合でも連続して敗北を重ねました。特に、2008年6月にはWBC女子ミニマム級暫定王座決定戦で0-3の判定負けを喫するなど、厳しい状況が続きます。

最後の試合とその後

2010年にはIFBA世界ミニマム級王座、ストロー級王座への挑戦も行いましたが、継続して判定負けが続き、これが上村にとって最後の試合となりました。以降、体調不良も重なり、2012年までにはJBCボクサーライセンスが失効。彼女は再交付を目指してボクシングインストラクターとしてトレーニングを続けました。

しかし、2013年9月11日に交通事故に遭い、38歳という若さでこの世を去りました。彼女の戦績は、19試合で6勝13敗というものでしたが、その意志と勇気は多くの人々に影響を与え続けています。

戦績を振り返って

• - プロボクシング: 19試合
• - 勝利数: 6勝
• - 敗北数: 13敗

彼女の生涯の業績は、ただの数字ではなく、多くの挑戦を重ねた証です。上村里子は、ボクシングの世界において決して消えぬ影響を残しました。

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