上枝村

上枝村の概要

上枝村（ほずえむら）は、岐阜県大野郡に存在していた村で、現在は高山市の一部として知られています。この村は、平成の大合併前において旧・高山市の西部および北部に位置していました。その名前は、古くからの地名である川上郷と三枝郷から一文字ずつ採ったもので、「ほずえ」という名称は「穂の先端」を意味する「穂末」に由来しています。

歴史的背景

上枝村の歴史は江戸時代にさかのぼります。この地域は江戸時代の末期には天領として知られており、政府の直轄地としての位置付けを持っていました。明治時代に入ると、1871年には廃藩置県が行われ、飛騨国全体が筑摩県に編入されました。

さらに1875年、複数の村が合併して清見村が成立しますが、上枝村はその清見村から特に1876年の筑摩県分割によって岐阜県に県域が変更された後、1889年に分離独立する形で設立されました。

その後1943年には高山市に編入され、村としての独立性は失われました。1932年には高山町との合併計画が持ち上がりますが、最終的には実現することはありませんでした。

教育機関の概要

上枝村は教育制度にも力を入れており、上枝国民学校が設立され、現在では高山市立上枝小学校として運営されています。また、村内には中切分教場や新宮分教場も存在し、それぞれ高山市立三枝小学校、及び高山市立新宮小学校として引き継がれています。

また、地域の教育の重要な役割を果たしていた岐阜県斐太実業学校は、現在の岐阜県立飛騨高山高等学校山田校舎として存続しています。

交通アクセス

上枝村は交通の便も整備されており、上枝駅が高山本線の沿線に位置していました。この駅は地域住民にとって重要な交通手段であり、村へのアクセスを容易にしていました。

まとめ

上枝村は、その歴史や文化、教育機関が地域に根ざした独自の村でしたが、時代の変遷により一度は消失しました。しかし、その名残は高山市の一部として今も感じられ、また地域の教育や交通の歴史が引き継がれています。岐阜県の廃止市町村一覧としても記録されていますが、上枝村の存在は地域の人々の記憶に色濃く残っていることでしょう。

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