下北半島国定公園

下北半島国定公園は、青森県東部に位置する下北半島の主要な景勝地を包含する国定公園です。1968年7月22日に指定されました。この公園は、恐山と周辺のカルデラ地帯、薬研渓流を中心に、半島西岸の鯛島から弁天島に至る約15kmの海岸線（仏ヶ浦を含む）、そして大間崎と尻屋崎の先端部分が指定区域となっています。

主な景勝地

恐山: 那須火山帯の北限に位置する活火山です。無数の噴気孔から硫黄ガスが噴出し、植物がほとんど育たない荒涼とした風景が広がっています。岩石は化学分解により黄白色に変色し、その特異な景観から「死者の集まる山」とされています。
薬研渓流: 薬研温泉郷で知られる清流で、美しい自然が楽しめます。
仏ヶ浦: 海蝕によって形成された奇岩群で、その奇観から仏教にちなんだ名前が付けられています。国の名勝および天然記念物に指定されています。
大間崎: 本州最北端に位置し、津軽海峡を隔てて北海道を望むことができます。大間マグロの水揚げで有名で、多くの観光客が訪れます。
* 尻屋崎: 先端部に砂丘が発達しており、そこで半野性的に放牧されている寒立馬（かんだちめ）が有名です。

自然

恐山山地ではブナやヒバの森林が発達しており、海岸部ではミズナラやシナノキの植生も見られます。また、下北半島南西端のむつ市脇野沢地区（旧脇野沢村）はニホンザルの北限生息地として知られており、国の天然記念物に指定されています。

その他の情報

下北半島国定公園は、その多様な自然と景観から多くの人々を魅了しています。恐山の神秘的な雰囲気、薬研渓流の清涼感、仏ヶ浦の奇岩群、大間崎からの眺望、そして尻屋崎の寒立馬など、見どころ満載です。この地域を訪れる際は、それぞれの場所で異なる自然の魅力を感じてみてください。

公園内には、様々な動植物が生息しており、豊かな自然環境が保たれています。特に、ニホンザルの北限生息地である脇野沢地区は、自然保護の観点からも重要な場所です。下北半島の自然を理解し、保護するための取り組みも行われています。

アクセス

各景勝地へのアクセスは、公共交通機関やレンタカーなどを利用することができます。特に、大間崎や尻屋崎へは、バスや車での移動が必要です。事前に交通手段を確認し、計画的に訪れることをお勧めします。

注意事項

自然公園内では、ゴミの持ち帰りや動植物の保護など、環境保全への配慮が求められます。また、天候によっては危険な場所もあるため、事前に情報を収集し、安全に観光を楽しんでください。

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