下関競艇場

下関競艇場の概要

下関競艇場（しものせききょうていじょう）は、山口県下関市に位置する競艇場です。本州の公営競技施設としては最も西にあるこの競技場は、条例上ではボートレース下関と呼ばれていますが、一般向けには「BOAT RACE下関」という表記が使用されています。下関市の東部、長府地区の臨海工業団地群に立地しており、広大な海に面しています。

この競艇場は、元々競艇事業専用の海岸として選ばれた松小田海岸に建設され、地元の漁業協同組合や東亜港湾（現在の東亜建設工業）との交渉の後、埋め立て工事を経て誕生しました。下関市モーターボート競走事業として地方公営企業法が適用されていて、1967年に美祢市や萩市との一部事務組合が結成されましたが、2016年に解散しています。

2017年からはナイター専用競艇場としてリニューアルされ、ナイター競争の愛称は「海響ドリームナイター」として親しまれています。施設内には海賊をイメージしたマスコットキャラクター「シーボー」も存在し、さらに「シーボー」のガールフレンドとして「シーモ」も加わりました。地域のメディアでもテレビCMが放送され、「クールなレジャー」というキャッチコピーで親しみを持たれています。

主な施設と特徴

下関競艇場には、メインとなる中央スタンドと西スタンドがあり、両方のスタンドは全天候型です。中央スタンドは特に多くの観客を収容できるようになっており、指定席やロイヤル席も完備されています。

競艇の水面は、海水を使用しており、大潮時には潮流の影響で水面がうねり、これが競走に大きな影響を与えることもあります。また、夏と冬には横風が吹くことが多く、スタートが難しい状況にもなりますが、近年のデータではインコースの勝率が高いことが示されています。

歴史的な背景

1983年には、日本初の薄暮競走を行い、ナイターレースの導入にも成功しました。この制度は好評を博し、以降のナイター競争へとつながる重要なステップとなりました。また、2016年には本格的にナイター競走が開始され、2021年からは全国初となるミッドナイトボートレースも開催されています。

開催競争とイベント

主要な競争イベントには「海響王決定戦」や「長府製作所杯」、さらに季節ごとの特設競走が行われ、観客を魅了しています。また、競艇ファンに向けた特別なイベントも多く開催されています。

アクセス情報

下関競艇場は長府駅から徒歩3分というアクセスの良さが魅力です。また、レースの日には市内各地からの無料バスも運行されています。 自動車でのアクセスも便利で、中国自動車道からの距離も近く、スムーズに訪れることができます。

また、舟券購入用ICカード「e～ほっ!カード」の導入により、投票がより便利になり、ポイント制度も活用されています。

若い世代から高齢者まで、広く楽しめるこの競艇場では、ナイター経競走を通じて特別な体験を提供し、地域の文化としても浸透しています。これからも多くのファンに愛され続けることでしょう。

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